マスコミ取材現場の最新事情 「ソーシャルディスタンス」「3密」は通用しない?
都内ではメディア向けの記者会見、記者発表会が約3ヶ月ぶりに復活したが、「現場」はどう変わっていたのか…
新型コロナウイルスの収束を誰もが感じ始めた6月上旬、都内ではメディア向けの記者会見、記者発表会が約3ヶ月ぶりに復活していた。まだまだ取材本数は少ないが、その「現場」はどう変わっていたのか、レポートする。
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■二重のチェック
この日、記者発表イベントが行われたのは東京・渋谷のタワーレコード渋谷店。まず入口ではマスク着用チェック、非接触型電子体温計による体温チェック、アルコール除菌を行い、イベントスペースのある8階を目指す。
途中でイベント運営スタッフから「3密にならないよう、距離を開けてください」とアナウンスが入り、メディア待機列は約1メートルずつのスペースを開けてノロノロと取材受付デスクに伸びていった。ここでも手のアルコール除菌とマスク着用チェックがあり、感染防止に努めている。
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■テープでスペースを確保
会見場に入ると、床には養生テープで「ソーシャルディスタンス」が確保されていた。約1畳分のスペースに記者1名が座るという体制。過去の記者発表会でこんな体制が敷かれることはなく、そのおかげで取材スペースには空間があり、これまで押し合いへし合いだった状況は完全に緩和されていた。
ただ、見渡すとカメラマン、音声、ADなど複数人で1チームとなっている大手テレビ局の取材チームや、普段見かけるカメラマンたちがいない。運営に聞くと、「この状況を鑑み、一部メディアさんのみの入場となっている」とのことだった。危険を回避するためだいぶメディアを削ったようである。