なぜかテレビ討論が行われない都知事選 女帝・小池百合子知事の意向か
7月5日投開票の東京都知事選で、通常は毎回行われるテレビ討論が全く行われていない理由は…。
■コロナ禍だからこそテレビ討論を
岡田光司事務局長は、新型コロナ対応で大規模な街頭演説を開くことができない事態を強調。テレビ討論ならば安全でかつ広い有権者に見てもらえると強調。
「コロナ禍の都政、国政の問題に有権者の関心が高まっている今、各候補がどう解決しようとしているのか、主張の違いについて知る機会をメディアは保障すべきだ」と語る。
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■他の陣営は…
筆者は各主要候補の陣営に電話&メール取材した。その結果、れいわ新選組公認の山本太郎陣営にも日本維新の会推薦の小野泰輔陣営にも、そもそもテレビ局からの出演依頼打診のオファーすら来ていないことが判明した。
なお、小池陣営からは応えがなかった。都庁番の記者が語る。
「世論調査では小池知事の圧倒的勝利になると見られています。小池知事の目標は過去最多だった猪瀬直樹・元知事が獲得した433万票を抜いて500万票をとること。希望の党の結党時の『排除』発言のように失言癖がありますから、テレビ討論でうかつなことを口に出さないためテレビ討論は避けている。せめて、5人集まっての討論より、キャスターとの1対1の形にしたいはず」
東京五輪が延期になると、翌日から「ロックダウン」などコロナ対策でテレビジャックした小池知事だが、都知事選の告示以降は雲隠れ。正々堂々と討論してほしいものだ。
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(取材・文/France10・及川健二)