旭山動物園で人気のエゾヒグマ・とんこ 「なぜ動物園にいるの」との掲示が話題
旭山動物園で人気のとんこには悲しい歴史があった。人とヒグマの共存とは…
■お茶目な一面もあるとんこ
とんこは、居住スペースでガラスを叩いて、来園客を驚かせて喜んでいるお茶目な一面もある。飼育員によると、人間より強いということをわかっている雰囲気を感じるという。
野生のエゾヒグマは、エサが少なくなる冬の間は穴を掘って冬眠するが、とんこはしない。動物園で飼育されているクマは、エサを与え続けられているため、冬眠をする必要がないそうだ。
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■人とヒグマの共存についての掲示が話題
現在SNSで話題となっているのが、「人とヒグマの共存について」の動物園からのメッセージ。
この掲示物の前で、立ち止まってずっと見ている来園客もいるそうだ。担当者は、「ヒグマとの事故を避けるためには、人間にもやれることがある」と話す。
「山に入るときは、鈴をつける。山にゴミを捨てない。山でクマの糞や足跡などを見つけたら速やかに立ち去る」。このようなことに気をつけることで、クマとの共存を図れる可能性も。
「とんこも人里にさえ近づかなければ、名も無き野生のヒグマとして山の中で暮らしていたでしょう」。この最後のメッセージは、いろいろと考えさせられる。
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(取材・文/しらべぇ編集部・Sirabee編集部)