吉村大阪知事に複数の医療団体が怒りの声 「混乱に陥れたことを真摯に受け止めよ」
大阪府吉村知事の発言に対して、複数の医療機関から怒りの声。その真意とは…
大阪府の吉村知事の「ポビドンヨード発言」で、医療現場は混乱している。そんな中、複数の医療団体が吉村知事に対する声明文を発表。しらべぇ取材班は、これらの団体とうがい液メーカーから、現状について詳しく話を聞いた。
■肝に銘じて猛省を
大阪府保険医協会は、4日の吉村知事の発言に対して、「多くの医療関係者が耳を疑った」などと声明を発表。
大阪府保険医協会は吉村知事の「イソジン発言」に対し、声明を発表しました。(2020年8月6日) #イソジン吉村 #イソジンうがい薬 #イソジン #医学的根拠 #ポビドンヨード #偽陽性 #コロナ #医療 #医療物品 #不足 pic.twitter.com/RgbyMwU5d5
— 大阪府保険医協会 (@osakahk1) August 6, 2020
声明文には、「ポビドンヨードを使いすぎるとかえって甲状腺機能を低下させることや、これまでの研究で、感染予防にはポビドンヨードより水うがいのほうが優れているとの結果が出ている」と書かれている。
関連記事:うがい薬発言で注目の吉村洋文大阪府知事 コロナ対応を評価する人は6割
■「うがい液の処方箋を」との依頼も
担当者は、「街からポビドンヨードのうがい薬が消えたことで、今度は医療機関に多くの人が訪れ、『うがい液の処方箋を書いてくれ』と頼んでくる。なんら症状がない人に、処方箋を出すことはできない。その旨を、掲示した医療機関もある」。
「ただでさえ新型コロナで混乱している医療機関が、吉村知事の発言でより一層拍車をかけている」とこぼす。