東京都、熱中症の死者数が今月130人超 知っておきたい対処法
8月に入り、熱中症による死亡者が、東京都内だけで131人にも上っている。もし熱中症が疑われる状況になったら、自分や周囲は何をすべき?
全国的に連日危険な暑さとなり、20日午前11時の時点で東京都内で新たに28人が熱中症で死亡、今月に入って東京都内で熱中症で死亡した人は131人に上ったと報じられた。
もし、自分自身や身近な人に熱中症と思しき症状が出てしまったら……命を守るための適切な対処法を知っておきたい。
■環境省が対処法を分かりやすく解説
そうした中環境省では、「熱中症予防情報サイト」を開設。同サイトでは全国の暑さ指数(WBGT)や熱中症警戒アラートが発表されている地域などをひと目で確認することが可能だ。
また、サイト内の「熱中症の対処法(応急措置)」というページでは、熱中症が疑われる場合に、そのときの状態や症状に合わせた対処法や、救急車を呼ぶべき基準などが、イラスト付きで分かりやすく解説されている。
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■いざとなると冷静な判断ができない…
様々なメディアで熱中症対策が呼びかけられているが、いざとなると冷静な判断ができなくなってしまう場合も。幼稚園に通う5歳の息子が熱中症になったという20代女性は、「朝は元気だったのに、容態が急変して本当に怖かった」と振り返る。
自宅にあったスポーツドリンクを飲ませ、扇風機を当てて子供の体を冷やしたそうだが、救急外来を担当する看護師に取材したところ、扇風機で体を冷やすことは得策ではないそう。
「冷やすときは体表面だけではなく、中からも冷やす必要がある」そうで、「脇や脚の付け根に保冷剤を入れたり、クーラーの効いた部屋で寝かせたりするほうが良い」という。
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■約2割が熱中症を経験
ちなみに、しらべぇ編集部が2017年7月に全国の20代~60代の男女1,342名を対象に実施した調査では、全体で約2割の人が「熱中症になった経験がある」と回答している。
およそ5人に1人と考えると、熱中症は決して他人事ではないことがわかる。まだ厳しい暑さが続くと見られ、熱中症には厳重な警戒が必要だ。
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(文/しらべぇ編集部・衣笠 あい)
対象:全国20代~60代の男女1,342名(有効回答数)