映画『事故物件』が話題 いわくつき物件ってどうなの? 住んでいる人を直撃
映画『事故物件 恐い間取り』の公開が開始。実際に事故物件に住んでいる男性に、その感想を聞いて見たところ…
■次々起こる「不可解な出来事」
心霊現象や怪奇現象などをこれまで信じてこなかったSさんだったが、これまでの賃貸住まいでは経験したことのなかった“不可解な出来事”に遭遇したことを明かす。
「母にその事故物件であることを話すと、お札やお守り、数珠、亡くなった祖母の写真なんかを送ってくれました。カーテンレールの上に物を置くスペースがあったたので、そこにすべて設置しプチ仏壇を作ったんです(笑)。よしこれで大丈夫と思ったら、その日に作動させたエアコンから黒い水が噴き出し、仏壇コーナーだけがすべて真っ黒に…」と衝撃の展開が待っていたことを明かした。
さらにトラブルは続いた。「その数日後、風呂に入っていたら急にガスの警報が鳴り響いて、『一酸化炭素の濃度が上がっている、いますぐ離れてください』みたいな音声が流れ続けたんです。よくわからないのでガスを止めて、業者に来てもらったら、ベランダの給湯器の機器に不備があることがわかった。一部の一酸化炭素が逆流して部屋に入り込んでいたそうです」と、恐怖体験を回顧する。
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■Sさんならではの理解
また、深夜マンションから外出した際、視線を感じたので振り返ると、住民とは思えない不気味な容貌の中年男性に2階部分からずっと睨まれ続けたという体験もあったという。
「建物内で1回も見たことがない人。怖くなって後ずさりしながらその顔を見ていたんですが、一瞬も目線を外さず、通路の手すり部分に首から上だけを出して僕のことだけを睨みつけているんです。なんだか気分が悪くなりましたよ」と話すSさんだが、すべてが心霊現象とは思っていないようだ。
「それらは飛び降り自殺のせいかどうかはわかりませんし、そもそも部屋で孤独死していたとしても、いまのご時世では珍しいことではない。怖い怖いと毎日思うのではなく、どうか苦しまずに成仏してください、と手を合わせることが大事だと思っています」と胸中を明かしてくれた。
現在、賃貸の更新も2回を超えており、「いまではなんの問題もありません」と笑顔で語っていた。
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(取材・文/しらべぇ編集部・キモカメコ 佐藤)