1回9000円のコロナPCR検査が描く新しい生活スタイルとは 編集部でも体験してみた
いまだに感染拡大が続く新型コロナウイルス。PCR検査が1回9,000円という病院の院長に直撃した。
マスクや手洗い、ソーシャルディスタンスなどの対策によって、現在までのところ、恐れられていた爆発的な感染拡大には至っていない新型コロナウイルス。しかし、国内でも芸能界やスポーツ選手などでは、連日のように新たな陽性者が報じられている。
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■いまだ身近でないPCR検査
厚生労働省の発表によれば、4日までにPCR検査を受けた人の総計は1,560,505人(国内・空港検疫・チャーター便帰国者を含む)。また、しらべぇ編集部が今年4月に実施した調査では、「PCR検査を受けたいと思った経験がある」と答えた割合は20人に1人を下回っていた。
とくに国内で感染が拡大し始めた当初は、PCR検査を受けるための条件がかなり厳しく、気軽に受けられるようなものではなかった状況が伺える。
また、お笑いコンビ・メイプル超合金のカズレーザーが自費でPCR検査を受けたことをSNSで明かし、その費用が「4万円だった」ことも大きな話題となっていた。
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■1回9,000円の検査が登場
そんな中、にしたんクリニック(医療法人社団直悠会)が、1回あたり9,000円(10回分チケットで購入)でのPCR検査を始めたという。しらべぇ編集部は、にしたんクリニック銀座院の荘司英彦院長に話を聞いた。
まず、この価格で行われる検査は信頼に足るものなのだろうか。
荘司院長:当院では唾液を用いた検査を行っています。唾液を用いた検査は、厚生労働省の科学研究においても鼻咽頭ぬぐい液とほぼ同じ精度で検査が可能ということが実証されており、安心してご利用いただけます。
また、使用している検査試薬は、他の医療機関でも使用されている検査試薬となります。この検査試薬キットは、国立感染症研究所のマニュアルに従った方法と遜色のないと判断されています。
そのため、明確な数字はお伝えできませんが、精度については問題ないと考えています。なお、ご注意いただきたい点としては、保健所の検査なども同様ですが、検査は100%の精度ではありません。
では、数万円とも言われる価格との差は何なのか、あらためて聞いてみたところ…
荘司院長:他院がどのような理由で価格を設定しているかは分かりませんが、多くは検査を外部の検査機関に委託しており、その委託費などを含めた諸経費が発生するため、結果的にPCR検査の費用が3万円~5万円になっていることが考えられます。
一方、当院では独自で検査環境を構築して検査を実施しており、検査費用以外の配送費などの諸経費をできる限り抑え、低価格での提供が可能となります。また、このコロナ渦において世の中のためにという強い想いから、低価格でPCR検査を提供しています。