149人抱える新党「立憲民主」初代代表に枝野幸男氏が選出 「次の総選挙で…」
新たに生まれた野党第1党「立憲民主党」の代表に枝野幸男氏が選出。今後の党運営などについて言及した。
立憲民主党と国民民主党などが合流した新党名が10日、「立憲民主党」に決定。初代代表には立憲代表である枝野幸男氏が選出された。
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■大差をつけ当選
この日、新党名、新代表を決める代表選が東京・永田町のホテルで開催され、小沢一郎氏、菅直人氏、岡田克也氏、野田佳彦氏、海江田万里氏、蓮舫氏など合流新党への所属が決まっている総勢149人の議員が参集。
代表の座を国民民主の泉健太衆院議員と争い、枝野氏は107票、泉氏は42票を獲得。同じく新党名も「立憲民主党」が107票、「民主党」が54票となり、枝野氏が提案していた立憲民主党に決定した。
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■「強い緊張と責任を痛感」
新代表に選出された枝野氏は「喜び以上に、強い緊張と責任を痛感。これからが新しいスタートとなる。仲間の力をはっきりと発揮できるよう、そして多くの暮らしの現場の声を受け止めて、それを現実に変えていく。そのために全力で前に進んでいきたい」と挨拶。
記者から「どのような政党組織を作り上げていきたいのか」問われると、「風通しの良い組織を作っていくことは当然のことで、(合流して)149名と大きくなったけれど、国会議員だけではなくて、自治体議員の皆さん、党員、パートナーズ、サポーター、あるいは応援してくれている組織や個人の皆さんに、最大の力を発揮していただける党運営を進めていく。それが私の責任だ」と力強く語った。
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■次の総選挙で「選択肢」に
また新党には、小沢氏、菅氏、野田氏、岡田氏ら元総理大臣経験者を含む重鎮たちが揃っており、その処遇については「人事についてはまだ白紙。ただ16日から臨時国会が招集されるというので、15日の結党大会までに決められることは決めておきたい。人事については一貫して奇をてらうことはしない」と強調。
149人という規模は2017年に分裂した民進党とほぼ同規模であり、政権交代のビジョンについて問われると、「最大野党の役割は2つ。次の総選挙で政権の選択肢になることと、行政監視。国民の皆さんに政権の選択肢として選んでいただくべく、最大限の努力をしていく」と訴えた。
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(取材・文/しらべぇ編集部・佐藤星生)