非常食に入っている氷砂糖には唾液分泌効果も? その秘密をメーカーに直撃
氷砂糖には知られざるいくつもの秘密があった。砂糖と氷砂糖はいったい何が違うの?
■メリットを生かした備蓄用も
そのため、大規模災害に備えるための備蓄氷糖も販売されている。一般に市販されている砂糖類の約60%は海外から輸入される原料を使用しているが、アルミパックの備蓄氷糖の原料は、国産原料を100%使用している(農林水産省推薦原料)。
また、氷砂糖を普通になめても全く問題はない。飴がない時代には、氷砂糖をなめていた人が多くいたそうだ。
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■氷砂糖の秘密
氷砂糖の約70%は果実酒に使用されており、その中でも梅関連が一番多い。普通の砂糖を果実酒に使うと溶けずに下に沈殿してしまうが、氷砂糖は完全に溶けるメリットがある。
氷砂糖は何度も結晶を繰り返しているため、砂糖より粒子が圧倒的に大きい。そのため、粒子の間に水分が入り込み、溶けやすくなるという特徴があるのだ。
さらに氷砂糖は、食材本来の味を引き出す「隠し味的な役割」もする。老舗和菓子店などでは、あんこに砂糖ではなく氷砂糖を使い、あんこの味を引き立たせる技を使っているそうだ。
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(取材・文/しらべぇ編集部・Sirabee編集部)