マスク常用で虫歯リスク増大? その意外な理由を日本歯科医師会が説明

新型コロナウイルスの蔓延でマスク着用は必須となったが、一方で虫歯リスクを増やす結果に…

2020/11/08 18:40


8日、都内で「ベスト・スマイル・オブ・ザ・イヤー2020授賞式」が開催。主催団体・日本歯科医師会の常務理事である小山茂幸医師が、新型コロナウイルスの影響で、歯や口内の健康リスクが増大していることに言及し、警鐘を鳴らした。


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■歯科受診を怖がる患者たち

冒頭、新型コロナ蔓延の影響で一時期歯科受診が敬遠されたという事実に触れた小山氏。

現在ではその流れは回復しつつあるものの、日本歯科医師会の調査では、緊急事態宣言が出ていた4月〜5月ごろは全体の63%が歯科受診に「不安あり」と回答していたという。


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■マスク着用で虫歯リスク増

そんな歯科離れに加え、口内環境を悪化させる要因になっているのが、自宅待機やテレワーク。

間食が増加することによる虫歯リスク、人と話すことが減ったことによって口周辺の筋力低下、さらにはマスク常用で口呼吸が増えたことによる「ドライマウス化」などの要因に繋がり、どれも「虫歯や歯周病のリスクが高まる原因になる」(小山医師)ということだ。


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■口の機能低下から回復するため

改善としては毎日のブラッシングに加え鼻呼吸を意識すること、さらには「唾液を出すこと。梅干しなどを見るのも良いし、物を食べる時多く噛むことでも唾液が出る。さらに顔に6か所ある唾液腺のマッサージも大事です」と解説する小山医師。

喋らなくなることで口の機能が低下すれば、滑舌が悪くなり、さらに物を飲み込んだ時にむせやすく、嚥下しづらくなる状況に陥る可能性もある。「これを防ぐため顔の筋肉を動かす体操も公表している。さらには定期的な歯科検診を受けてもらいたい」とさらなる改善策を示した。

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(取材・文/しらべぇ編集部・キモカメコ 佐藤

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