令和に変化するお笑い界 たんぽぽ・川村エミコ「自虐で笑ってもらえるのは幸せ」
「お笑いジェンヌ」になるべく、お笑いの道へ進んだ川村エミコ。彼女が感じるお笑い界の変化とは。
■現在のお笑い界をどう感じるか
―――最近はお笑い界を取り巻く空気も変わっていますよね。ある世界的エンターテイナーの方が以前「日本のお笑いは国内の他ジャンルに比べてかなり先進的だ」とおっしゃっていたのが個人的に印象的だったのですが、ジェンダー的な視点で見ると、じつはそうでもなかったのかも…と今は思います。川村さんは何か変化などは感じますか?
川村:私、ロケばっかり行ってるから…(笑)。でも、ブスいじりが減ったなとは感じます。私自身、前は自虐を言って終わりで良かったけど、今は「その自虐を乗り越えている」ということを足すようにしたりとか。そうすると、笑ってくれやすくなるなと感じますね。
エピソードトークで、粘土って呼ばれてました、かさぶたって呼ばれてました、でも今はアパって呼ばれていて、人だから嬉しいです、みたいな。そうすることで「この人は乗り越えているから、笑っていいんだ」と伝わるのかなと思います。容姿に直接言及しないことも多くなりましたよね。
見ている人が不快にならないようにしなくてはいけないとは考えますけど、私はいただいたお仕事を精一杯やらせていただくだけです。小さいときは何を話すときも「ブスのくせに」と自分で思っていたタイプなので、自虐で笑ってもらえるのは、なんて幸せなんだろうって今でも思うし、全然嫌じゃないです。
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■エッセイを読んで「ニヤニヤしてもらえたら」
―――また川村さんの違う一面を知ることができる非常に楽しいインタビューでした。では最後に、読者の皆さんにメッセージをお願いします。
川村:幸せでも不幸せでもない幼少期ですが、今こうしてエッセイを書き終えてみて、今の私を作ってくれた大切なものだったと思います。
この本を読んで「自分の幼少期を思い出した」とおっしゃってくださる方も多いので、自分の幼少期を思い出して、こういう風に自分って成り立っていたんだなと改めて思ってもらえたら嬉しいです。
私の心のささくれをむしって食べるような文章を読んで、ニヤニヤとしてもらえたらと思いますので、ぜひ手にとってみてもらえると嬉しいです。
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(取材・文/しらべぇ編集部・Sirabee編集部)