昔なつかしいルーレット式おみくじ器が話題 人気の秘密をメーカーに聞いた
多くの喫茶店に置いてあった昔なつかしいおみくじ器が大人気。その歴史等をメーカーに直撃。
厚生労働省によると、喫茶店業界の市場規模は安定しており、ここ20年は業界全体の年間売上が約10億円から12億円と横ばい状態だという。一方で喫茶店数は2008年度の約29万件をピークに2017年度は約20万件に大きく減少した。
そんな中、以前は多くの喫茶店に置かれていた「ルーレット式おみくじ器」が話題を呼んでいる。
■NHKの朝ドラにもたびたび登場
このルーレット式おみくじ器を全国で唯一製造しているのが、1962年創業の北多摩製作所(岩手県滝沢市)だ。もともと金属加工業者だが、約40年前から副業として、おみくじ器の製造を始めたという。
すると、またたく間に全国の喫茶店等に置かれる大ヒットとなり、同社進藤取締役は「ピーク時には、何十万台という生産を誇っていた」と話す。また、NHKの連続テレビ小説の撮影にも度々使用されている。
■10年前から通販開始
おみくじ器に100円を入れて、レバーを回すとロール状のおみくじが飛び出してくる。それとともに上部のルーレットが動き出す。大吉などとともに、星座や止まった番号でも占うこともできる仕組みだ。
約20年前まではリース契約のみで販売は行っていなかったが、10年前から個人も含めた通信販売(税込8,800円)を始めた。現在は年間2,000個程度をコンスタントに販売している。