小池都知事、会見で語った森会長からの電話 「全体を見直すべき」と問題を指摘
小池百合子都知事が定例会見で語った森会長からの電話。女性蔑視をなくし平等な社会へ…
5日、東京都の小池百合子都知事が都庁にて行なわれた定例会見内で、女性に関する問題発言をした東京五輪・パラリンピック組織委員会の森喜朗会長から電話があったことを明かした。
■森会長は「本当に申し訳ない」
会見終盤、記者から「森会長の発言の問題点についての見解」を求められた小池都知事は、「さきほど森会長からお電話いただきました。『本当に申し訳ない。この発言については心底撤回をする』というお話がございました」と説明。
また、今回の女性蔑視発言を受けて、世界にしっかりと日本における女性の活動、活躍などについても伝えていきたいと話した。
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■改めて全体を見直すべき
現在行われている予算委員会についても、他国と比較して男性が多すぎることに触れ、「私はぜひ、今回のこと(森会長の女性蔑視発言)については、改めて全体を見直すべきではないか」と力強く語った。
ちなみに都議会の男女比については、小池都知事が初当選した2016年は男性が多かったが、現在は全体の3割が女性議員となり、全国1位の水準となっている。
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■国会だけでなく一般企業も…
都議会や国会だけでなく、一般企業についても全体を見直すべきだと発言する小池都知事。「チャンスを作って、そして掴み取って、努力をしていかないと、世界のさまざまな競争に勝ち抜けない。そういう思いです」と続け、女性の社会進出を後押しする姿勢を見せた。
今回問題となった森会長の女性蔑視発言から、日本における女性の社会進出の遅さが浮き彫りに…。
そして、東京オリンピック・パラリンピック開催については、「東京都としてできること、まずコロナ対策をしっかりしていきたい」と前向きに話した。
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(取材・文/しらべぇ編集部・Sirabee編集部)