河野大臣、テレビ番組で紹介の「マスクマナー」を一喝 乙武洋匡氏も反論
『モーニングショー』で紹介された「マスクマナー」がネット上で炎上。著名人のコメントも話題に。
23日の『モーニングショー』(テレビ朝日系)で紹介された「マスクマナー」なるものが、ネット上で批判を浴びている。これを受け、各界からも厳しい声が上がった。
■ビジネスに適したマスクとは?
番組では、企業などからの「仕事に適したマスクとはどういうものか」という質問に応えるかたちで、ビジネスインストラクターの鈴木真理子氏が考案したという「マスクマナー」を紹介。
その内容の一部は、「『女性の薄いピンク』『黒マスクに黒スーツ』『会社のロゴ入りマスク』は着用OK」「『女性の濃いピンク』『黒マスクに白いシャツ』『イラスト柄入りマスク』はビジネスに適さない」というようなもの。
また「取引先や上司が変わったマスクを着けている場合には、触れてほしい可能性があり、話題に出すことで円滑に進められることもある」という風に、マスク本来の意義や機能性とはかけ離れたところで、そのマナーだけが扱われたのだ。
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■ネット上は大荒れ
これを受け、スタジオではコメンテーターの玉川徹氏が「これ全部○だよ。マスクすることが大事なんであって、柄とかは関係ないよ」「一番のマナーは人にうつさない、自分がうつらないってことが最大のマナー」と真っ向から反論。
同じようにネット上でも、「マスク本来の意義を無視しないでください」「たった1人の考えをこんなに公に放送しないで」「これが常識になったら本当に面倒」といった批判の声が多数上がっていたのだ。
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■河野太郎大臣も「ヤメレ」
この”マスクマナー”はすぐにツイッターのトレンドに入り、著名人の目にも止まったようだ。同日、河野太郎行政改革担当相は番組内容を紹介したツイートを引用するかたちで、「ヤメレ」と一喝。
作家・乙武洋匡氏も自身のツイートで、「見事なまでの『それ、あなたの感想ですよね』案件。 マナー講師に勝手な線引きなどしてほしくない」と猛反論していた。
番組でも言及されていたが、このマスクマナーはあくまで鈴木氏の独自理論。乙武氏の言うとおり、その線引きはそれぞれでなされるべきなのだろう。
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(文/しらべぇ編集部・東水 壮太)
対象:全国10代~60代の男女2,168名(有効回答数)