尾身茂会長、カメラの前で放った力強い一言に反響 「安心できる」
『日本を救うヤバイ偉人』に尾身茂会長が出演。「何があなたを突き動かしてるんですか?」への回答が話題に。
1日の新特番『近未来創世記 日本を救うヤバイ偉人』(日本テレビ系)に、新型コロナウイルスと闘う偉人として尾身茂会長が出演。一連のコメントが、ネット上に反響を呼んでいる。
■WHO局長としてSARS対応
新型コロナウイルス感染症対策分科会の会長として、いまやテレビで見ない日はない尾身氏。一方で、その過去などはあまり知られていないだけに、今回の出演は視聴者のあいだで大変話題になっている。
以前、WHO(世界保健機関)の西太平洋地域事務局の局長だったという尾身氏だが、その際にSARS(重症急性呼吸器症候群)が流行。「高い致死率」「有効な治療法なし」といった最悪な状況だったという。
その際、尾身氏は感染の震源地である香港・広東省への渡航延期勧告を決断。これはWHOの歴史の中で初めての出来事だったというが、この決断によって沈黙を貫いていた中国も政府体制を一新。SARS制圧に動き出すきっかけになったそうだ。
関連記事:宮沢氷魚、専属5年目で『MEN‘S NON−NO』初表紙 表紙&誌面カット解禁
■「全力尽くすのは当たり前」
尾身氏の迅速な対応が功を奏し、半年で「終息」が宣言されたSARS。尾身氏はこのことについて「当時は大変だったけど、今のコロナと比べたら病気としては単純だった」と語る。
世界の司令官として感染症と戦ってきた尾身氏に、スタッフは「何があなたを突き動かしてるんですか?」と質問。すると、「歌手の人が皆の前で歌う。野球の選手がボールが来たら打つ。それと一緒」と即答する。
つづけて「こういう経験(過去の感染症との戦いなど)をたまたま有していた我々ができることをやるってのは、義務。今、全力を尽くすのは当たり前」と語った。
関連記事:田原総一朗氏、緊急事態宣言に関する欧米との差を指摘 「有事を想定していない」
■視聴者は感動
尾身氏の過去を知った視聴者からは「やっぱりとんでもない偉人だったんだ…」「コロナのずっと前からウイルスの脅威と戦ってきたすごい人」といったコメントが。
また最後にカメラの前で語った力強い言葉には、「尾身さんに任せておいていいんだって安心できる」「頼もしすぎます」と安堵の声が寄せられていた。
このようなエピソードの一方で、「一時期は麻雀三昧だった」などといった話も出るなど、多くの視聴者が尾身氏の人となりを知るいい機会になったようだ。
・合わせて読みたい→ウマから得られる最強の新型コロナ中和抗体 コスタリカで今月中旬から治験開始
(文/しらべぇ編集部・東水 壮太)