災害発生時のツイッター活用術が話題 「これは素晴らしい」「拡散せねば」
自然災害発生時にツイッターをどう活用すべきかまとめた災害対策集「#Twitter防災」が話題となっている。スマホが生活の中心になっている今だからこそ、気をつけないといけないポイントとは…
2011年3月11日に発生した東日本大震災から間も無く10年ーー。
企業の有志が集まって復興支援を行う団体・FUKKO DESIGNとTwitter社が発表した、自然災害発生時にツイッターをどう活用すべきかまとめた災害対策集「#Twitter防災」がネット上で話題を集めている。
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■当時はmixiで連絡も…
東日本大震災では、安否確認のため通話が殺到したことから首都圏はじめ各地で電話が繋がらない状況が発生。
ネット回線は生きていたため、ツイッターやmixi、まだ日本で流行り始めたばかりだったFacebookといったSNSを通して家族や知人の安否確認を行なった事例も多く、緊急時の通信インフラとして改めてSNSに注目が集まった。
あれから10年。今では、政府関係の公式アカウントをはじめ気象庁、消防庁、警視庁などがスピーディーに注意喚起を発信する体制が定着。もちろん個人間の安否確認に使用したりと、ツイッターの役割はその時以上に重要なものとなっている。
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■重要なのは「リスト機能」
このたび公開された「#Twitter防災」は、(1)事前にできるTwitterの備え(2)災害発生時のTwitterの使い方(3)Twitter以外の情報収集の手段(4)スマホの停電対策と、4つの項目に分けられている。
具体的には、「リスト機能」を使い事前に地元自治体や地元ニュースメディアなどのアカウントをまとめておくこと、発生時は短文で良いのでツイートし、「無事でいる」ことをアピールすること、さらには救助要請を行う際はまず119に電話し、繋がらない場合は場所や状況を書き込み、救助された後は必ずツイートを削除するなど、細かい部分までアドバイスがなされている。
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■スマホが使用できない時も…
災害が起こると「停電で充電できない」「スマホが破損し電話帳が死んだ」など予期せぬ事象が多発し、パニックに陥る人もいる。
この対策集では、防災グッズ一式に充電用バッテリーも入れておくことや、緊急連絡先を手書きでメモしておくことなど、便利なスマホ社会に慣れた現代人ならではの盲点も書かれている。
今回の活動に対して、「これは素晴らしい資料」「拡散せねば」「こういうまとめは助かる」「このタグが活躍しそう」などネット上では称賛の声が相次いでいる。また「親からの心配のメールも二日後とかに届いたなー」と、震災当時のことを回顧するユーザーも散見された。
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(文/しらべぇ編集部・キモカメコ 佐藤)