朝霞市の給食で児童ら7人の歯が欠ける 前日にも期限切れドーナツが出された謎を直撃
硬すぎた皿うどんが出された原因とは。期限切れドーナツを児童自ら発見。
埼玉県の朝霞市教育委員会は、市立朝霞第五小学校の11日昼の給食で、皿うどんが硬かったために児童ら計7人の歯が欠けたと発表。前日には6年生の一部クラスで提供されたドーナツの賞味期限が1年ほど切れていたという。
■「ハマ弁」担当の業者が調理
朝霞市教育委員会によると、市内には小学校10校、中学校5校があり、うち朝霞第5小学校を含む2校が自校の給食室で調理を行っている。ほかの学校では、市の直営給食センターで作ったものが出されている。
自校給食を実施中の小学校は、民間業者「ハーベストネクスト」(横浜市)のスタッフが調理を担当。ハーベストネクストは、給食を実施していない横浜市の全中学校への配達弁当「ハマ弁」を担当している業者だ。
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■3人が病院で治療
調理担当者は、皿うどんに使用した中華麺を本来2分から3分揚げるべきところを誤って10分ほど揚げてしまった。出来あがったものを教頭が試食したが、「少し硬いが問題ない」と判断して児童に提供したという。
この点について、学校給食課は「教頭が試食したのは調理後すぐだったために、それほど硬くなかったのではないか」と話す。結果として食べた1年~5年の児童6人と教諭1人の歯が欠けてしまった。
また、6人とは別に口の中が傷ついた児童が数人おり、被害を受けた児童のうち、3人が病院で治療を受けた。学校教育部は13日と14日の両日に、治療を受けた児童宅を謝罪に訪れたが、大きなけがには至っていないことを確認。