東京などで見頃を迎えたソメイヨシノ しかし将来は「スカスカ桜」の恐れも
22日に満開が発表された東京の桜。しかし地球温暖化が進むと今のようには見られない可能性も?
■温暖化が進むと桜がスカスカに
つまり、冬が十分寒くないと、春の暖かさを受け付けることができないため、そもそもソメイヨシノが咲かなくなります。 すでに暖冬の年の鹿児島県などで、ソメイヨシノがうまく満開にならないという現象が起き始めています。
なかなか満開にならないというのは、つぼみが同時に開かないという意味で、つまりはボリュームのない「スカスカの桜」になる、ということです。
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■2080年頃、東京が鹿児島並みになる可能性も
気象庁の発表した地球温暖化の予測によると、2076~2095年の平均値で、今より全国平均で最大4.5℃気温が上昇する見込みです。 地域ごとに見ると、東京など東日本太平洋側の上昇幅は最大4.3℃と予測されています。
現在の東京の年平均気温が 15.4℃なので、それに4.3を加えて、2076~2095年には19.7℃と、現在の鹿児島(18.6℃)を超える暖かさになるイメージです。つまり、東京でもその頃には、うまく桜が満開にならない可能性があるのです。近年の鹿児島県のように…。
お花見をする側としては、木いっぱいに一斉に咲いた桜を見たいですよね。日本の文化である花見を守るために、必要なこと…桜自体の保全や管理はもちろんですが、地球温暖化を緩和していくことも、大切だと思います。
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(取材・文/気象予報士・千種ゆり子)