「もうブラック職場とは言わせない」 教員募集サイトが話題の北九州市教委に聞いた
「働きかた改革」を掲げるもなかなか進まない学校教育現場。その実態とは…
■悲痛な声が次々と
ほかの県では、特に伝統校に勤務する教員から「多くの教員が午後9時、10時まで普通に残っている」との声があがる。また、働きかた改革の一環で、タイムカードを設置し管理する学校も増えてきたが、タイムカードを押して残っている教員もいる現実。
さらに文部科学省が、なり手不足解消につなげようとツイッターなどで始めた「#教師のバトン」プロジェクト。教師の魅力を発信してもらうことが本来の目的だったが、「部活の顧問になったら、年間2日しか休めなかった」などの悲痛な声が次々にあがっている。
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■教師のメンタルヘルス対策も急務
北九州市教委では多様な人材を集めようと、過去5年間に継続して3年以上民間企業等に勤務経験がある社会人に対して、第一次試験(筆記試験)を免除する方式を導入。また、教諭一種普通免許状取得の課程認定を受けている大学からの推薦特別選考も実施する。
この特別選考でも、同じように第一次試験が免除される。また、全国的に対策が急務の「教師メンタルヘルス問題」。担当クラスのいじめや保護者対応で、極限まで追い込まれダウンし、休職する教師が後をたたない。
北九州市では「教育日本一のまち」をかかげており、メンタルヘルスの不調を未然に防ぐためのストレスチェックや、産業医や保健師などの専門職に相談できる窓口を設置し、教員サポート体制に力を注いでいる。
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(取材・文/しらべぇ編集部・Sirabee編集部)