「半沢直樹」放送延期のワケを製作陣が明かす 「大変だったんです…」
「デジタル・コンテンツ・オブ・ジ・イヤー'20/第26回AMDアワード」でドラマ『半沢直樹』が二冠を達成。主演の堺雅人らが撮影の裏側について明かした。
■放送延期の理由
授賞式には、堺のほか、同ドラマ演出担当でディレクターの福澤克雄氏が登壇した。
「優秀賞」に続き、「AMD理事長賞」にも選ばれると会場からは拍手の嵐。挨拶を行った福澤氏は「本当に嬉しいです。コロナで撮影(スケジュール)がめちゃくちゃになりまして…。特にこの『半沢直樹』はおじさんとおじさんが接近してしゃべるというもの。コロナ対策を万全にしたら、ただでさえ時間がかかる撮影がさらに倍くらいかかり、途中で一週延期という酷いことをしてしまいました。それくらい大変だったんです」と貴重な制作秘話を披露。
最後は「だけど頑張れば良いことがあるんだ、ということをつくづく感じました」と笑顔を見せていた。
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■新たな気づき
続いて挨拶を行った堺は、「先ほど、『おじさんとおじさんの密接なやりとり』があったとお話しがありましたが、現場の役者として一番楽しいのは、みんなでワイワイ、近くで密接して何か物を作る時。本当にやりづらい時代になったな、つまらないな、早く近い距離でやれるようになったらいいなと、この会場に来るまでは思っていました」と正直な心境を明かした。
一方で、コロナ下でも歴史的大ヒットを収めた劇場版『鬼滅の刃』や、Zoomを使って新たなオンライン演劇を完成させた「劇団ノーミーツ」などの受賞を眼前にし、「この会場でみなさん(他の受賞者)のお話しをうかがって、やれることはまだまだあるし、歩みが少し遅くなっただけで、一歩一歩の力強さだったり、何かを表現したい気持ちはいくらでも出てくる可能性があると、今回勉強になりました」と、新たな気づきがあったことも吐露。
最後は、「この賞をいただいたのを良いきっかけに、これからも精進していきたいと思います」と爽やかな笑顔でスピーチを締めた。
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(取材・文/しらべぇ編集部・キモカメコ 佐藤)