菅首相、緊急事態宣言発出の理由を説明 「効果的な対策を短期間で集中して」
4都府県などに発出された「緊急事態宣言」を説明した菅首相。飲食店での酒類の提供は…
菅義偉首相が23日20時過ぎから緊急記者会見を開き、東京、大阪、京都、兵庫の4都府県における緊急事態宣言が発出。期間は、25日から5月11日となる。また、愛媛には「まん延防止等重点措置」が適応され、宮城、沖縄についても、期限を5月5日から11日まで延長される。
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■短期間でウイルスの勢いを抑える
会見冒頭、全国の感染者数と重傷者数が急速に増加していることに触れた菅首相。
「大阪、兵庫の感染者数はステージ4の中でも高い水準にあり、医療提供体制はこれまでになく厳しい状況にあります」「東京、京都においても感染者数の増加ペースが日増しに高まっており、いわゆるステージ4の水準にいたっております」と緊急事態宣言発出の背景について説明。
こうした中で再び緊急事態宣言を発出。ゴールデンウィークという多くの人々が休みに入る機会において、「効果的な対策を短期間で集中して実施をすることにより、ウイルスの勢いを抑え込む必要がある」と力強く語った。
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■飲食店での酒類提供は終日停止
今回の緊急事態宣言では、感染源の中心である飲食店への対策を夜間に限らず徹底。20時までの営業時間短縮と合わせ、酒類提供の終日停止を要請する。
問題になっている路上飲酒について、「飲食店以外であっても、お酒を飲むことが感染につながることがないようにお願いします」と菅首相は厳しい表情で注意を促した。
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■不要不急の外出を控えるように…
デパートやテーマパークに加えて一定の規模を上回る商業施設など、多くの集客が見込まれる施設について休業を要請。また、イベントやスポーツの原則無観客での開催となるようだ。
菅首相は、「不要不急の外出、さらには帰省や行楽を始め、感染拡大地域との往来はできるだけ控えていただきますように…」とゴールデンウィーク中の感染拡大を防ぐよう、国民にお願いをした。
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(取材・文/しらべぇ編集部・Sirabee編集部)