コロナ禍で「未病」を知っておく意味とは スマート脳ドックを受けたら思わぬ精密検査に
「脳ドック」という言葉を聞いたことがある人は少なくないかもしれないが、シンプルな仕組みにすることで2万円以下の価格を実現したクリニックを体験取材。
コロナ禍が始まって、はや1年。外出時のマスク着用や手指消毒など、感染予防のための生活習慣は今や新しい常識となった。と同時に、今回のパンデミックをきっかけに自らの健康について見つめ直した人も少なくないのではないだろうか。
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■コロナで変わる健康意識
テレワークや自粛生活によってコロナ太りに悩む人がいる一方で、肥満などがコロナ重症化のリスク要因となるとされることから、運動を習慣化したり、食生活の改善に取り組んだという人の話もしばしば耳にする。
しらべぇ編集部がツイッターユーザーを対象に実施した調査では、コロナ禍で「以前より太った」と答えた人が5割に迫る一方で、2割以上が「以前より痩せた」と回答した。
記者自身も、昨年春の緊急事態宣言期間中に4kg増量してしまい、宣言解除後に慌ててスポーツジムに入会。毎日の有酸素運動を習慣化して、そこから15kgの減量に成功した。その甲斐もあって、人間ドックの数値も劇的に改善。
そうなると、健康状態やリスクについて、さらに深く知りたくなってくる。新宿3丁目に新たに開業したメディカルチェックスタジオ新宿クリニックから『スマート脳ドック』体験取材の案内が届いたのは、ちょうどそんなタイミングだった。
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■「未病」を知る重要性
取材陣を出迎えてくれたのは、系列の東京銀座クリニック院長を務める知久正明医学博士。クリニックは東京では銀座と新宿、大阪では梅田にある。
知久先生によれば、「未病を可視化する」ことがきわめて重要なのだという。たとえば脳でいえば、くも膜下出血が「病気」で、その「未病」は未破裂脳動脈瘤。存在に気づいていれば予防治療を施すことができる。
また、脳の病気は高齢者のものというイメージが強いかもしれないが、グレードが進むと脳梗塞や認知症とも関連する脳白質病変は、30代でも2割弱、40代では3割近い人に発生している。若い世代でも他人ごとではないのだ。