「預金と貯金の違い」をチコちゃんが解説 成り立ちが似て非なるものだった
『チコちゃんに叱られる』で預金と貯金について解説。違いはどこにあるのだろうか?
■預金の成り立ちは
一方、銀行に預ける預金は、明治6年に渋沢栄一によって設立された第一国立銀行が元祖と言われている。
当初銀行は企業や商人などビジネス目的でお金を預けるために活用され、明治中期の銀行では預けられる最低金額が定められており、一口5円(現在の10万円~15万円)とされていたため、誰でも使えるものではなかった。
そして企業から預かったお金を他の必要とする企業に貸し出し、このときの利子を銀行の利益とするのが、銀行業の稼ぎ方だった。預けてくれた企業にお礼として利子を上乗せして預ける側も銀行側も両方得をするシステム。
預金は渋沢栄一が欧米の銀行で使われていた「Deposit(デポジット)」を預金と日本語訳したことからそう使われるようになった。
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■庶民には郵便貯金が拡がる
郵便貯金制度を使う庶民の間では貯金が拡がり、銀行を使う企業や商人の間では預金という言葉が浸透していった。
庶民は給料を現金で受け取り、その後貯金していたが、いつしか企業が給与を銀行振り込みにしたことで、そのまま預金としてキープするように変化。時代が変化するごとに貯金と預金の垣根はなくなっていき、呼び方だけが残った。
貯金と預金の呼び方に悩んでしまう経験を持つ人もいただろうが、こういった歴史を知っておくと戸惑わずにすむかもしれない。
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(文/しらべぇ編集部・Aomi)