乙武氏、中山副防衛相の発言削除に苦言 「私はガザにもイスラエルにも友人がいる」
乙武洋匡氏は20日の中山福防衛相のイスラエルとパレスチナの戦闘に対しイスラエルへの肩入れととれる発言に疑問を投じた。
著書『五体不満足』などで知られる作家の乙武洋匡氏が21日ツイッターを更新。中山副防衛相のイスラエル関連の投稿削除について言及した。
■要職の発言は国を代表
乙武氏が言及したのは、中山副防衛相が20日夜にツイッターでイスラエルとパレスチナの戦闘について「私たちはイスラエルとともにある」と書き込んだ投稿を削除した件。中山氏は中東の現状を日本に知らせるべく書き込み、役割を果たせたので削除したとしている。
この書き込みでツイッターが一時炎上状態になり火消しをしたのだが、乙武氏は一国の要職に就く人物の発言は、その国を代表しての発言ととらえられてしまうと苦言を呈した。
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■どちらにも心を寄せている
乙武氏は「私にはガザにもイスラエルにも友人がいる。どちらにも心を寄せている」と語り、個人的な友人関係を述べて日本を代表しての一方への肩入れともとられる発言に疑問を投げかけた。
二国間の戦闘で一国について肩入れすることと、中東の現状を日本に知らせることは別なのではないかとの疑問ともとれる。
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■読者からは
中山福防衛相は12日にツイッターに書き込み、18日の参院外交防衛委員会野で野党から削除を要求されている。その後の20日の削除で「役割を果たせたので」削除と発言している。
SNSでは中山氏の投稿削除について「信念や使命が感じられるような内容ではなかった」「反省も謝罪もなし」など数多くの厳しい言葉が。乙武氏の意見に同調する内容も多い。世論との食い違いに波紋が広がっている。
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(文/しらべぇ編集部・Sirabee編集部)