自転車カゴに残された「暇なおじさん」からの手紙 予想外な内容に感動の声相次ぐ

自転車カゴに入っていたアドバイスの手紙。その内容が今、ツイッター上で話題となっている。

2021/05/28 12:00



■とんでもないピンチに遭遇し…

今回の取材を快諾してくれたやういもさん。ツイート投稿から遡ること数時間の朝8時前ごろ、漕いでいた自転車が突如パンクしてしまったという。

もはや今から電車を利用しても時間に間に合わないという状況だったたため「自宅でリモート授業を受けよう」と考え、自転車を半分引きずったり担いだりしながら帰路につき始める。

しかしこのままでは「授業に間に合わない」と判断し、近くの公園の駐輪場に自転車を駐めて急いで帰宅することを優先することに。

夕方4時半ごろに全ての授業が終わり、自転車を公園まで取りに行くと…パンクが修理されている自転車と、例の手紙を現地にて発見し「驚いてツイートを投稿した」と当時の様子を振り返ってくれた。


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■手紙を読んでの率直な感想

手紙内に「朝方困ってたみたいなので」と書かれていることから、「自転車を苦労しながら運んでいたところを見られていたのかな、と思います」と予想するやういもさん。

「こんな良い人がいるのか?」と感動し、「自分も人に優しくしよう、困っている人がいたら助けよう」と考えるようになったという。

やういもさん本人は手紙を読んでも「怖い」などとは感じなかったそうで、「ツイートを投稿してからそういった反応もありましたが、僕はそういう考えを全くしなかったので、そのような捉え方もあるのか…と思いました」ともコメントしている。


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■おじさんに対する思い

やういもさんは、「確かにおじさんの文章は色々な受け取り方ができますが、僕は『わざわざパンクを修理してくれる人が悪い人』というのは矛盾しているように感じます」とも主張。

おじさんのことを悪く言うのは「人の自由」としつつ、それでも「少し悲しくなります」「みんなが優しくなることが大事だと、このおじさんから教えてもらいましたから」と心情を明かしてくれた。

また中にはこちらの手紙に「自作自演なのでは?」と疑いの目を向ける人もいたようで、こちらに対しては「わざわざ(自分の自転車を)パンクさせて修理した上で、Wordで文章を打ち、印刷して貼るほど暇ではないです」とキッパリ否定している。

「慎重に行動する」「危機感を持つ」といった選択肢はもちろん重要だが、「人に親切にする」「人を信じる」という行いは、それ以上に大切なもの。今回の手紙につい身構えてしまった人もいるかと思うが、いま一度改めて「おじさん」の手紙の温かさに触れてみたい。

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(取材・文/しらべぇ編集部・秋山 はじめ

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