スーパーで見かけた刺身、その正体に驚愕 「意味が分からない…」と戸惑いの声も
一部地域では「日常」でしかない光景。しかし他エリアの人々からすると、完全に意味不明な状態であり…。
■広島県民すらドン引きする事態に
まずは広島市内に本所を構える「広島県漁業協同組合連合会」に話を聞いてみることに。
すると「広島県北部でサメがわにと呼ばれている、という話自体は私も耳にしたことがあるのですが…」「それ以上踏み込んだ話は、こちらでは把握しかねます」という回答が。
続いては広島県出身の20代女性に「広島県北部ではサメのことを何と呼ぶか?」と聞いてみたところ、心当たりがないとのこと。答えを伝えた後も全くピンと来ておらず、若干引き気味で「?」マークの浮かんだ『100日後に死ぬワニ』のスタンプが送られてくる始末であった。
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■県庁の水産課に話を聞くと…
広島県民にも伝わらないケースがあると判明した「わに」について、続いては同県庁の「水産課」に話を聞いてみることに。するとこちらの呼び方は、広島県および山陰地方の方言であることが判明。
担当者曰く、現代と違って流通の発達していなかった時代、傷みにくいサメの肉は同地域で非常に重宝していたそう。そのため祝いの日にサメ(わに)の肉を食べるという食文化が、根強く残っていたのだ。
ちなみに同地域では「サメの刺身」だけでなく、サメそのものを「わに」と呼ぶ風習があるそうだ。馴染みがない人からすれば完全に謎の名称だが、山陰地方出身の知人がいる人は、話のタネにしてみるとさらなる発見があるかもしれない。
なお「ねずみ」という表記については「ネズミザメを意味する」と「オナガザメを意味する」という意見がそれぞれ見られたが、「わに食」文化に精通した広島・三次市役所の担当者に話を聞くと、同市出身の人物が「ねずみ」と聞けば、多くの人はネズミザメを連想することが分かった。
三次市にはこの他にも、古来より約20種類以上の「わに」を食する文化が残っているという。
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(取材・文/しらべぇ編集部・秋山 はじめ)