松本幸四郎、手掛けた舞台『夢追う子』配信開始に喜び 「思いが形になった」
歌舞伎役者・松本幸四郎が出演・構成・演出を手がける「第4回日本舞踊未来座=祭(SAI)=『夢追う子』」のオンライン配信が決定。その思いを松本自身が熱く語った。
■全体稽古は1日のみ
松本は「映像になりいろんな角度や客席から決して見られないアングルでの映像があり、個々がクローズアップされている作品」と話す。舞台『夢追う子』と異なる新しいもう一つの映像作品としての『映像版・夢追う子』が誕生していることへの喜びを感じている様子。
通常の稽古では、演者が集まり振り付けを互いに確認しながら踊り作り上げていくが「今回は映像を見て覚えていただいた。年齢も舞台経験も様々な人がおり、中にはLINEやWi-Fiも分からない方もいらして、何もかもが手探りだった。全員が集まる稽古はわずかに1日だけだったが全員の前進する思いが形になった」とエピソードを披露した。
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■「個の集まりが一つの大きな力に」
「見どころは、『群舞』でありながらも『個々』に注目してほしい」と松本。
全体として群舞でありながらも、舞うことに能力を持つ個々の表現を重視するのが今回の演出のテーマであるとし、「個の集まりが一つの大きな力になっていると思っている。個性やキャラクターをじっくりと見てほしい」と呼び掛けた。
「第4回日本舞踊未来座=祭(SAI)=『夢追う子』」は「未来座」の公演。2015年に亡くなった十代目・坂東三津五郎さんの遺志を松本ら日本舞踊協会のメンバーが継ぎ、活動を行っている。視聴のためのチケットは6月25日からLINE LIVE-VIEWINGの公式サイトで販売する。
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(取材・文/富小路常明)