尾木ママ、23区内中学の下着色指定に「情けない」 ブラック校則見直し求める
教育評論家の尾木直樹氏が、中学校で下着の色を指定するブラック校則を「情けない」と批判。
教育評論家で「尾木ママ」の愛称で知られる尾木直樹氏が、27日に自身のAmeba公式ブログを更新。東京都内の中学校における理不尽な校則に対して憤りをあらわにした。
■各地のブラック校則に相次ぐ指摘
小中学校における不適切な校則、いわゆるブラック校則については各地で批判の声が高まっている。
しらべぇ編集部でも以前、「体操着の下に肌着を着用することを禁止」「下着の色指定」「教師による下着の色チェック」といった異常な校則について、銀座さいとう法律事務所の齋藤健博弁護士に取材。
齋藤弁護士は「明確にセクハラが成立する」とした上で、「仮に学内で『校則だから許される』と主張したとしても、一般社会で許されない行為を容認することは不適切」との見解を述べていた。
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■尾木ママは下着の色指定を批判
尾木ママが27日のブログで紹介したのは、都内区立中学校における「下着の色指定」の校則について。「中学校のなんと43%もが【下着規定】ありだといいます」「無しは港区のみ」と驚きと怒りが見えるような文章でつづっている。
ちなみに、下着を白とする理由に「白以外はすける」としている学校は多いというのだが、尾木氏は「それは丸反対」だと指摘。
「色の薄い白やピンクの方が紺やベージュよりすける」と説明する尾木氏は下着の色を指定するセクハラを疑うような校則に科学的な根拠はないとしながら、人権侵害であると訴えた。
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■ブラック校則の見直しは進むか
文部科学省は、8日付で全国の教育委員会に校則の見直しに関する文書を出したばかり。
尾木氏も「子供の成長を学校が阻害するのではたまりません」「文科省より遅れるようでは頼りなさ過ぎますよ」と指摘している通り、もっとも生徒たちに近い学校と教職員の速やかな対応が求められているのではないだろうか。
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(文/しらべぇ編集部・綾崎 かなめ)