電車内で驚きの「白い物体」取り出した男性 エモすぎる正体に感動の声相次ぐ
とある男性が、電車内で取り出したのは…。懐かしすぎる正体に、反響の声が多数寄せられている。
■GBを見た少年が思わず…
今回の取材を快諾してくれた「じゃばさん」こと角田大輔さんは、GBシリーズのカスタムオーダーを中心に各種リペアパーツを取り扱う「ヒミツノバ」というショップを運営しており、話題のゲームボーイは、自身でリペアを施した逸品なのだとか。
ツイート写真の撮影時は、至って平常心でごく普通にGBをプレイしていたのだが、やはり周囲からの怪訝な視線を感じていたという。「斜め前でNintendo Switchをプレイしていた5歳くらいの男の子は、不思議に思った感じでこちらをチラチラ見ていましたね(笑)」と、嬉しそうな表情で振り返ってくれた。
GBを知らないであろう世代のリアルな反応だが、逆に「知っている」と思われる世代は、一度目線をやった後で「うわっ! 懐かしい!」的なリアクションで二度見することが多いそうで、反応の違いがじつに興味深い。
なお角田さんは「GBを現代に蘇らせたい」という熱い思いを胸に秘めており、「令和にGBを普通にプレイする」ことのクールさを世に布教すべく、都内を中心に様々な場所でおもむろにGBをプレイしているのだとか。
関連記事:任天堂、新型Switch発表に反響 一方で「ある問題」を心配する声も…
■オリジナルパーツを使用したGBが超クール
初代GBをプレイしたことがある人ならば、今となっては無骨なフォルムと重量感が真っ先に思い出されると思うが、角田さんの使用しているGBは、記憶の中のGBと比べると、どこか軽く感じられる…。
というのも、こちらのハードは初代GBにて採用されていた「単3形マンガン乾電池」(しかも4本…)でなく、「USB-Cバッテリーパック」にて駆動しているのだ。
さらに驚くことに「IPSバックライト液晶化」を実現しており、輝度(明るさ)の多段切り替えに併せ、液晶の36色カラー変更も可能となっており、他にもオリジナル液晶のドットを再現した液晶表示への切り替えにも対応…と、昔ながらのユーザーであれば、思わず感動で咽び泣いてしまいそうな渋すぎるカスタマイズも完備。
令和の技術の粋を集め、平成初期に誕生したGBが新たに生まれ変わった…という、凄まじく胸熱な仕様となっているのだ。なお誤解がないよう、ヒミツノバが提供しているこうしたカスタマイズサービスは「ゲームの改造データ」などの違法コンテンツとは異なり、「技術的制限の解除」と呼ばれる事象とは無関係であることを補足しておきたい。
関連記事:KDDIが新プランpovoを発表 「大手3社で共通するデメリット」に不満の声も
■GB愛だけでなく任天堂愛がスゴい
ここまでの内容を読んだ人ならば既にお気づきかと思うが、角田さんは生粋のゲーム好き。そこで今回は好きなソフトの紹介と併せ、GBの魅力について存分に語ってもらうことに。
まずは前述のツイート写真にもプレイ画面が写っていた、旧スクウェアのソフト『魔界塔士Sa・Ga』を取り出し、レベルや経験値の概念がない上に、武具の「回数制限」が存在するというRPGゲームにしては斬新すぎる特徴について熱弁。「あのツイートがバズったのは『GBの懐かしさ』もあると思いますが、サガという名作の魅力に惹かれた人が多かったのだと思います」とも語ってくれた。
またコナミの名作『クォース』も愛好しているとのことで、こちらも「パズルゲームとシューティングゲームの融合」という非常に斬新な内容となっている。
続いては、ズバリGBならではの魅力について尋ねてみると「1MBという限られた容量の中に、当時のゲーム開発者は良い音楽を入れたい、大きな一枚絵を入れたい、でも諦めなきゃいけない…と頭を悩ませてきたんですね」「そうした葛藤や諦めがあったからこそ、この頃のゲームは制作過程でどんどん研ぎ澄まされていき、正に『洗練された』ソフトが作られていったのだと感じます」と、愛おしそうな表情でGBを見つめ出す。
角田さんがGBシリーズを全面的にプッシュしている理由については、「GBだけでなく任天堂そのものの魅力をより多くの人に知ってほしい」という思いが根底にあるそうで、「任天堂のゲームは本当にスゴいんですよ」「全くゲームをやったことがない人でも、直感的にプレイできるような工夫が色々なところに施されているんです」と『スーパーマリオ』シリーズを例に挙げつつ、任天堂愛を語ってくれた。
誕生から30年以上が経過するGBだが、もう30年…どころか22世紀に突入しても現役で遊べそうな、底知れぬ魅力を改めて実感することができた。
・合わせて読みたい→KDDIが新プランpovoを発表 「大手3社で共通するデメリット」に不満の声も
(取材・文/しらべぇ編集部・秋山 はじめ)