舛添要一氏、開会式演出チームの選任に疑問 「誰がどのように決めるのか」
舛添氏が、五輪開会式の演出チームの選任について疑問を呈し「コネや権力争いと無縁な世界ではない」とつづる。
前東京都知事の舛添要一氏が23日、公式ツイッターを更新。東京五輪開会式の演出チームのメンバーにトラブルが相次いだことについて疑問をつづった。
■相次ぐ演出者の問題
演出チームをめぐっては、当初は狂言師・野村萬斎を責任者とするチームが担当していたが、大会の簡素化を理由に昨年12月に解散。
新たに責任者となったクリエイティブディレクターの佐々木宏氏が今年3月、タレント・渡辺直美を侮辱するかのような演出プランを提案したことが明るみに出て辞任した。
今月19日には、楽曲制作を担当したミュージシャン・小山田圭吾が、いじめを自慢げに話していた過去のインタビュー記事が騒動となり、参加辞退を発表。
22日には、ショーディレクターとして統括を担当した元ラーメンズの小林賢太郎氏が、芸人時代のコントでユダヤ人大量虐殺(ホロコースト)をネタにしていたことが問題となり解任された。
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■コネや権力争いと無縁ではない
ネット上でも問題視されている演出者問題について、舛添氏は「開会式の演出者など、誰がどのように決めるのか」とツイート。
「私が都知事のとき、文化人、芸人、スポーツ関係者、企業などから山ほど売り込みがあった」と明かし、「私は『万機公論に決すべし(政治は世論に従って決定しなければならない)』が口癖で公平性を担保しようとしたが、残念ながらプロセスの完全な透明性は確保できなかった。コネや権力争いと無縁な世界ではない」とつづっている。
開会式の演出者など、誰がどのように決めるのか。私が都知事のとき、文化人、芸人、スポーツ関係者、企業などから山ほど売り込みがあった。私は「万機公論に決すべし」が口癖で公平性を担保しようとしたが、残念ながらプロセスの完全な透明性は確保できなかった。コネや権力争いと無縁な世界ではない。
— 舛添要一 (@MasuzoeYoichi) July 23, 2021
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■ユーザーからも意見
ユーザーからは、「閉会後検証が必要です」との声や、「発覚後の対処が重要なのでは?」といった意見が見受けられた。
また、「万人がなるほどと納得するような物では低レベルな物しか期待できないし。強引さがイノベーションの源泉」とのコメントも寄せられている。
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(文/しらべぇ編集部・しばたけろこ)