台風8号、東北では7月1ヶ月分の雨に警戒 気象予報士・千種ゆり子が解説
台風8号は今夜、東北太平洋側に直撃する予想。東北は今夜からあす朝にかけて大雨の恐れ。
きのう(26日)までは西へ進んでいた台風ですが、急ブレーキをかけてやや南へ進んだ後、北上を開始しました。このような特異な進路をとった理由は、日本の南にあった“寒冷渦”にあり、予想の難しさがありました。気象予報士の千種ゆり子が解説します。
画像をもっと見る
■難しかった台風8号の予想
「台風本当に来てるの?」けさ関東の通勤時に多く聞かれた声です。実際に、関東は台風の強風域に入ってはいたのですが、風速15m以上を観測した場所は銚子(千葉)くらいで、かなり局地的でした。
関連記事:低気圧が急発達、暴風・大雨・大雪・高潮に警戒を 気象予報士が解説
■原因は“寒冷渦”と“トロコイダル運動”
予想が難しかった原因の1つに、今回の台風はオーソドックスな台風のパターンではなかったことが挙げられます。今回の台風は、気象予報士泣かせでした。
台風や寒冷渦など2つの渦が作用しあうと、トロコイド曲線を描くような複雑な動きをとる場合があり(トコロイダル運動)予想が難しいパターンだったのです。