新規オープンした松屋、何かがおかしい…　秋田市民の逆転ホームランに思わず涙

 

■秋田市民の健気な愛に涙…

まずは「生粋の秋田県民」を自認するこんでんさんに話題のツイートの趣旨について尋ねてみると、「秋田県は全国的にもチェーン店の進出が遅く、松屋さんが来ると知って調べてみたら『秋田県内なのに、秋田市から盛岡の松屋さんに行くのと、ほとんど変わらないじゃん！』と思い、投稿しました」と、笑みを浮かべつつ心境を語ってくれた。

「秋田に松屋がオープンする」という情報をキャッチした際の感動は凄まじかったそうで、「そりゃ嬉しかったですよ！ もう、飛び跳ねるぐらい…」「コロナ禍で秋田県外に出られないので、これで松屋さんの噂の定食が食べれると思って、ウキウキでした」と、当時の様子を振り返る。

なお、こんでんさんは秋田市在住のため、話題の店舗を訪問するには2時間もの時間を要してしまう。「普通、花輪に行くには国道7号線使うので、朝夕のラッシュ時にはもっとかかるかもしれません」と、交通事情を分析してくれた。

失礼を承知で「過去に松屋を食べた経験があるか」を尋ねたところ、「じつは一度もないんです！」と衝撃のカミングアウトが。

「東京には何度も行っているのですが、松屋さんが券売機で買うというウワサを聞いて、買い方が分からなく…怖くて行けていない小心者です（笑）」「オープンした際には是非足を運んでみたいと思います！」と、目を輝かせながら松屋への情熱を語ってくれた。

関連記事：スタバ店員がカップに書いた「3文字」が話題　秋田県民から感動の声相次ぐ

 

■秋田の逆転ホームランがスゴい

恐らく秋田市内には、こんでんさんに負けず劣らずの「松屋愛」を胸に秘めた人々がひしめいていることだろう。果たしてそんな人々を差し置いて、片道10分の距離にある松屋店舗でのん気に牛めしを食べていて良いのだろうか…と、自責の念にかられた記者は、秋田県への出店数を増やしてもらうべく、田中正造ばりの勢いで「松屋フーズ」に直訴をすることに。

しかし担当者からは「大館市、能代市、秋田市、由利本荘市、横手市への出店開発を予定しております」と、衝撃の回答が返ってきたではないか。これまで松屋ゼロだった秋田の大地に計6つもの店舗が出店されるという、とんでもないフィーバーぶりである。

なお、今年まで秋田に出店がなかった経緯については「盛岡より遠方への出店につきましては、未だ岩手県への出店も3店舗のみであることを考慮し、岩手県への出店を優先しておりました」「人・物の費用の観点から秋田県への出店は対象外だったのですが、今年度から盛岡より遠方の出店を検討し、その中で花輪SAが提案されました」と、爽快な逆転ストーリーを語ってくれた。

2021年7月28日時点で、松屋店舗の出店がないのは青森、島根、鳥取、高知、長崎、佐賀、宮崎の計7県。果たして秋田に続き、松屋が新規開拓を行なう地は、どちらになるのだろうか…。

【店舗紹介】

「松屋 花輪SA（上り線）店」

秋田県鹿角市花輪字張渡11–24

・合わせて読みたい→3年ぶりに復活した松屋の幻メニュー　アップデートした味が激ウマだった

（取材・文／しらべぇ編集部・秋山 はじめ）