スタバ店員が突如「もってこーい!」 微笑ましすぎる背景に長崎県民がニッコリ
スタバでドリンクを購入したところ、突然「もってこーい」と呼びかけが。こちらの微笑ましい正体に迫る。
■同じ「長崎」でも全く違う…
長崎では3名の店長がリーダーとなり、47 JIMOfTO フラペチーノを販売するうえで「お客様にどのように届けていくのか」という点にフォーカスした県独自の取り組みを実施中。
その際、同じ県内でもエリアによって少しずつ文化が異なる特色に着目し、長崎市内地区、佐世保地区、中央地区の3エリアそれぞれで、ドリンクのオーダーが入ったときのオリジナルコーリング(掛け声)を披露しているのだ。
たとえば長崎市内地区ではレジ担当が「長崎カステラ入りまーす!」と声掛けすると、ドリンク作成担当が「もってこーい!」とレスポンス。佐世保地区では「長崎フラペチーノ入りまーす!」という呼びかけに対し、「よかよ〜!」と思わずほっこりしてしまう長崎弁が返ってくるそうだ。
なお中央地区では「カステラ入るばい!」と呼びかけるレジ担当に、ドリンク作成担当が「作るばい!」と返す、硬派な九州男児を彷彿とさせるやり取りが見られるというから、胸が熱くなってくる。
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■「もってこーい」って何だ?
前述3パターンのコーリングについて、スタバ「長崎浜町S東美店」の店長・川原さんは「地元の皆様にこの特別なドリンクをお届けできる喜びと、長崎の文化を知って頂き、楽しんでもらいたいという思いを込め、活気あふれるコーリングに取り組むことにしました」と笑顔で語る。
独特すぎるコーリング「もってこーい」が誕生した経緯を尋ねたところ、「こちらは国の重要無形民俗文化財にも指定されている奉納祭『長崎くんち』での演舞に対して『アンコール』を意味する掛け声になります」という回答が。
長崎市内ではライブなどの様々な場面で「もう一度見たい」「もう一度欲しい」などの気持ちを込めて「もってこーい」を使用するため、今回は「長崎の商品も何度でも飲んで、楽しんでもらいたい」という思いと、スタバの活気を感じてもらうべく、従業員(パートナー)間のコールバックに「もってこーい」を採用したそうだ。
毎年10月に開催されている「長崎くんち」だが、新型コロナウイルス感染拡大の影響を受け、昨年に続いて今年も中止が決定。そうした現状に対して川原さんは「コロナ禍で次々と伝統行事が中止になっている長崎で、少しでも地元の方々にスターバックスへ立ち寄って頂き、元気になって帰って頂きたいという思いが、日に日に強くなっています」と胸の内を語る。
ご当地スタバのカステラ頼んで待ってるんだけど、注文入ったときに店員さんが、
「長崎カステラばーい!」
「「「もってこ〜い!」」」
って言っててホント推せた好き— 晴雲🦋11/6【さ3】 (@seiun_0213) June 30, 2021
なお話題の「もってこーい」コーリングはユーザーからも非常に人気が高く、とあるスタバファンは「本当にかわいらしい接客で、笑顔になったことを思い出しました」と、購入時の様子を微笑みながら振り返ってくれた。
【店舗紹介】
「スターバックスコーヒー 長崎浜町S東美店」
長崎県長崎市浜町1−22 松竹ビル
※店頭の混雑状況によっては記事内の全サービスを実施することが困難なケースもあるので注意
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(取材・文/しらべぇ編集部・秋山 はじめ)