梅雨末期のような集中豪雨に警戒 来週まで続く大雨の危険性を気象予報士が解説
11日、気象庁は臨時の記者会見で大雨への警戒を呼びかけ。その危険性について気象予報士・千種ゆり子さんが解説。
気象庁は11日、臨時の記者会見を行い、来週にかけて大雨が続く恐れがあるとして警戒を呼びかけました。気象庁がこれほど早い段階から会見をするということは、それほど危険な大雨が予想されているということです。気象予報士の千種ゆり子が解説します。
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■広範囲で300~500㎜以上の大雨の恐れ
8月中旬のお盆だというのに、その気圧配置と湿った空気の様子は、まるで“梅雨”だと感じています。気象庁も会見で「梅雨末期のよう」と表現をしていました。
14日(土)夕方までだけでも、九州から東日本で400㎜以上の大雨が予想されている所があります。15日(日)以降も雨が続くため、総雨量はさらに増えるでしょう。
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■今回は“長く降り続いて大雨になる”パターン
梅雨末期の大雨といえば2018年の西日本豪雨が思い出されます。あそこまでの被害が出るかどうかは今からは何とも言えませんが、広範囲で大雨が続く恐れがあるという意味では、あの時と似ています。
大雨警報が出される可能性も、かなりの広い範囲に出ています。ここまで広く出ているのは、今年初めてです。
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■早めの避難準備と情報収集を
広い範囲に長時間雨が降り続いて大雨になる今回のようなパターンの場合、より大規模な土砂災害や、大きな川の氾濫が起こることも考えられます。 早めから避難の準備をしておき、少しでも避難が必要な状況になったら、ためらわずに避難することが大切です。
一連の大雨は、現時点の予想では、18日(水)か19日(木)頃まで続く恐れがあります。ただ、予報は逐一更新されるものです。常に最新の天気予報を確認するようにしてください。
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(取材・文/気象予報士・千種ゆり子)