『世界遺産』で2週にわたって新たな自然遺産を特集 貴重な生き物たちの姿も
TBS系『世界遺産』では、22日と29日の2週にわたって「奄美大島、徳之島、沖縄島北部及び西表島」を特集する。
■沖縄を冒険して
放送を前に、取材した担当ディレクターらのコメントが到着した。
琉球放送(RBC)・伊良波美海子ディレクター:沖縄島北部と西表島、それぞれの森に初めて足を踏み入れたときの興奮を今も覚えています。取材ですが、まるで冒険が始まるような感覚で胸が高鳴りました。
実際、森で出会ったのは個性豊かでユニークな生きものたち。ふわふわの白い毛とくりっとした瞳がかわいらしいカンムリワシの子供や、子犬ほどの大きさもあるケナガネズミなど、その一つ一つが世界でここにしかいない貴重な存在です。
太陽の光を浴びて輝くマングローブ、早朝のひととき、散りゆく花が生み出す幻想的な光景など自然景観を織り交ぜながら、視聴者の皆さんがまだ知らない沖縄を“冒険”してもらえるよう、制作にあたりました。
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■島々の魅力を伝えたい
南日本放送(MBC)・北原由美ディレクター:2018年の登録延期から3年越しに実現した世界遺産登録。ふるさとの自然の価値が世界に認められたということで、地元も大変喜んでいます。
私たちも今回の撮影で、同じ日本でありながら本州や九州とは違う植生や特異な生態系、ダイナミックな景観など、改めてその懐の深さに気づかされました。日本の南の小さな島々の魅力を多くの方に届けたいという思いで、撮影しました。
■まるで「ノアの方舟」
堤慶太プロデューサー:世界遺産にはいろいろな島があるのですが、大体が海底の火山活動で生まれたものか、海底が隆起してできあがったものです。しかし、今回の「奄美・沖縄」の島々がユニークなのは「元々はユーラシア大陸と地続きだったものが、分離して島になった」という点にあります。
イリオモテヤマネコも地続きだった時代に島にやってきた種ですし、「生きた化石」といわれるアマミノクロウサギも地続きだった頃の生き残りです。大陸などほかの地域ではいなくなってしまった生きものも、まるで「ノアの方舟」のようにこの島々には生きています。
何万年もかけて地球が変化し、島という閉ざされた環境の中で生き残り独自に進化した生きものたちの姿。悠久の時の流れを感じることができる世界遺産です。ご期待ください。
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(文/しらべぇ編集部・しばたけろこ)