過熱するも市民は冷める横浜市長選挙で珍事連発 全候補取材から見えたものとは
8月8日告示、8月22日投票の横浜市長選挙も折り返し地点を過ぎた。
■演説の短い山中竹春氏
立憲民主党が推す山中竹春候補を取材したのは9日午前の鶴見駅西口。じつは東口でやるはずだったのだが、雨が激しく降ってきたため、屋根のある西口へ移動。地元市議に誘われてきたという10人くらいの一団がいた。第一声はネットで見たが、演説が短いのが山中氏の特徴だ。
鶴見駅西口での演説は8分も経たずに終了。坪倉候補と山中候補以外は議員、首長、大臣の経験者であるため、山中氏は目立ってしまう。よく言えば初々しいし、悪く言えば拙い。
応援弁士の演説が慣れているために、逆に、候補者の魅力をそいでいるようにも見える。慣れていないせいか、本人の公式ツイッターによれば、3日目の戸塚駅で声が出なくなってしまったという。
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■田中康夫候補とのやり取り
山中氏と次に遭遇したのは15日18時30分過ぎ横浜市役所前。私は密着取材するため田中康夫候補の街宣車に同乗し、桜木町方面へと向かってた。反対車線から山中氏の街宣車が来るのが見えた。
驚くべきことに赤信号なのに突き進もうとする。田中氏の街宣車に気づいたからか、急ブレーキをかけ、停車ラインを大きくはみ出してしまった。
相手方が候補者以外の男性がウグイスをしていることもあり、ずっと自らウグイスをする田中氏は「赤信号を守る田中康夫です。候補者自らマイクを握る田中康夫です」と話した。山中氏のバツの悪そうな顔が印象的だった。
街宣車以外に確認団体の車というものも使えるのだが、候補者の名前を連呼することは禁じられている。なのに、山中氏の確認団体の車から弁士が候補者名を連呼するシーンが撮られ、ネットに拡散されている。
優勢と報じるメディアもあるから気が緩んでいるのか。スマホで現場を誰もが撮れるネット社会だからこそ注意を喚起したい。