菅義偉首相に痛恨の一撃 横浜市長選で野党統一候補・山中竹春氏が圧勝
コロナ第5波のただ中で行われた横浜市長選は、野党統一候補・山中竹春氏の圧勝に。政局への影響も。
「これは政局になるな」
22日に投開票が行われた横浜市長選挙で、投票締め切りの20時になるや、立憲民主党が推す山中竹春候補の勝利が伝えられた。出口調査・期日前投票出口調査で、山中氏の圧勝という数字が出ていたため、野党幹部の一人はこう呟いた。
画像をもっと見る
■首相支援の小此木氏が惨敗
落選した前国家公安委員長の小此木八郎氏を菅義偉首相は全面支援した。しかも、横浜市は菅首相のお膝元だ。9月に行われる自民党総裁選や今秋に行われる総選挙に大きな影響を与えるのは必至だ。国会番記者がこう語る。
「菅首相は地元タウン誌で小此木氏と対談をし、全面支援を表明した。その小此木氏の惨敗で、総裁選での勝利に黄色信号が灯った。はたして、菅首相で総選挙を戦えるのか。自民党議員は疑心暗鬼になっています。菅降ろしが始まるのは間違いない」
関連記事:過熱する横浜市長選で山中竹春元教授の音声データが公開 陣営に直撃した
■田中康夫候補は健闘
まず、筆者が最も注目していた元長野県知事の田中康夫候補だが、林文子市長にはあと一歩届かず(0.2%差)、19万4713票(12.9%)。ただ、「東京ドーム51個分の上瀬谷の米軍跡地に防災レスキュー拠点を創る」と公約していたため、瀬谷地区ではトップの得票だった。
確認団体もつくらず、そのため候補者の街宣カーとは別に使える確認団体の車も、街角に貼れる確認団体ポスターも、ポストに自由に投函できる確認団体チラシもつくらなかった。公選ハガキも1枚も送らなかった。
それは名簿がないし、ボランティアが大量に来ることを予想しなかったからであり、運動をもう少し本格的にやっていたら、票をさらに伸ばしていたであろう。