世界唯一「公認魔法使い」が23年間の契約終了 フェイクニュースかと驚く声も
ニュージーランド政府が公認してきた「魔法使い」が失業? SNSでは、その存在を初めて知った人たちも。
ニュージランド当局から任命されている88歳の「魔法使い」がこの度、23年間続けてきた公認魔法使いとしての契約を打ち切られることになった。『The Guardian』『NPR』などの海外メディアが報じている。
■魔法を提供する仕事
ニュージーランド在住のイアン・ブラッケンベリー・チャネルさん(88)は、国から公式に認められた「ウィザード(魔法使い)」として知られている。
1998年からクライストチャーチ市議会の給与を受け取っており、活動内容は人々に魔法を提供すること。重要なラグビーの試合で占いをしたり、雨ごいの儀式のために外国に飛んだりと、主に観光客へのアピールを中心としている。
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■契約終了後も活動は継続
しかし、そんな魔法使いの活動を「市の観光誘致のテーマにそぐわない」として、市議会で契約を打ち切ることが決定。その23年間の活動に幕を下ろすこととなった。
チャネルさんはこの決定を不服として、市議会を「ユーモアが欠如した役人の集まり」と批判。一方で観光客や地元の人々のために活動を続けていくことを表明しており、「私は子供たちに幸せな夢を与え、官僚たちをより人間的にしたいと思っています」と語った。