救済ローンで大金を不正受給した男 650万円のポケモンカード購入で起訴に
海外ではポケモンカードの価格が高騰し、買い占めや転売が問題に。罪を犯して入手する人までいるという。
アメリカで新型コロナウイルスの救済ローン制度を利用し、高額なポケモンカードを購入した男が起訴された。『USNews』『WFTV』などの海外メディアが報じている。
■救済ローンでポケモンカード
昨年8月、アメリカ・ジョージア州ダブリンで暮らすある男が、パンデミック下で経済的支援を受けられる救済ローンを利用して、中小事業庁から8万5,000ドル(日本円で約970万円)の融資を受けていた。
しかし、実際には融資を受ける資格を満たしておらず、検察はこの資金は高額なポケモンカードを購入するために使用されていたと主張。1枚で5万7,789ドル(約650万円)という超高額のポケモンカードの購入にあてられたことが明らかになっている。
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■カードは超高額になることも
ポケモンカードは世界的に人気があり、大会限定品などのレアなカードは高額で取引されることも珍しくない。オークションサイトでの値付けが過熱した結果、1枚の値段が100万ドル(約1億1,400万円)を超えることもあるという。
こうしたカード価格の高騰はポケモンカードに限ったことではなく、世界的に有名なTCGである『マジック:ザ・ギャザリング』でも「レアカードの価値は毎年上がり続ける」といったジンクスが信じられており、しばしば投機の対象として見られることもあるようだ。
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■コレクターたちの嘆き
このニュースに対し海外のSNSでは、「Gotta catch’em all!(全員捕まえなきゃ!=ポケモンのセリフ『ゲットだぜ!』の意)」「価値が上がったところで売却して、ローンを返済しようとしたんだろうか?」「1枚のカードに5万7,000ドルだって? 信じられない」と多くのリアクションも。
なお、カード価格の高騰に伴う買い占めや転売の横行は海外でも問題になっているよう。
「こういうろくでなしのせいでマクドナルドからポケモンカードが消えたんだよ!」「子供の頃おこづかいをすべてポケモンカードに費やしても、ほしいカードは得られなかった」「投資家たちはどこまでカードの価格を釣り上げようとするんだろう」と、コレクターにカードが行き渡らない状況を嘆く声も出ている。
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(文/Sirabee 編集部・びやじま)