地球の自転速度が遅くなり始めた? 史上初「負のうるう秒」追加が起こるのか
「うるう秒」の追加は、地球の自転速度に合わせてこれまで27回も行われてきていた。
■これまでに27秒追加
天体物理学者のグラハム・ジョーンズ氏は「1972年にうるう秒が導入されて以来、地球の自転は少しずつ遅れてきており、ここまで合計で27回うるう秒が追加されてきている」と今年初めの取材で答えている。また、うるう秒の追加は、これまで平均で18ヶ月ごとに実施されてきたそうだ。
最後にうるう秒を用いた調整が行われたのは、日本時間では2017年1月1日。午後8時59分59秒と9時00分00秒の間に1秒挿入され、いつもより1秒長い正月となった。
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■長期的な予測は困難
2020年の地球の自転スピードに比べれば、今年は落ちているものの、それでも平均以上の速さだ。そのため、今後10年の間に史上初の「負のうるう秒」追加(1秒マイナス)が待っているかもしれないと、科学者たちは予測している。
しかしながら、アメリカ海軍天文台の天文学者ニック・スタマタコス氏によれば、「内部調査で次の1~2年先をモデリングしてみたが、6ヶ月から1年をこえて予測をしようとすると問題にぶち当たり、見通すことが難しい」という。
現在でも、地球の自転速度に長期的な変化をもたらす原因はわかっていないそうだ。
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(文/Sirabee 編集部・原田パラン)