体外受精時に受精卵を間違われた2組の夫婦 生後4ヶ月で互いの子を交換
受精卵の戻し間違いにより翻弄された夫婦と赤ちゃんたち。関係者全員が、難しい決断を迫られた。
■クリニックから突然の連絡
それでもある日、疑念をさらに深める連絡があった。体外受精を行ったクリニックから、赤ちゃんの写真を求められたのだ。ダフナさんは、すぐにDNA鑑定を実施。赤ちゃんが生後2ヶ月を迎えた頃、自分たち夫婦との間に血縁関係がないことが判明した。
夫婦はさらに弁護士を雇い、クリニックが他人の受精卵をダフナさんに移植してしまったこと、そして自分たちの受精卵は他の夫婦に移植され、ゾーイちゃんという女の子が生まれていたことを知った。
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■それぞれの「正しい家族」へ
受精卵を間違われた2組の夫婦は、赤ちゃんが生後4ヶ月を迎えた頃に、正しい親の元へ永遠に戻すという結論を出したという。関係者全員にとって難しい決断であったものの、両家族は休暇や誕生日をともに過ごすなどして、交流を続けている。
そして現在、アレクサンダーさんとダフナさん夫妻は、体外受精に携わったロサンゼルスにある「Center of Reproductive Health(リプロダクティブルヘルスセンター)」のエリアン・モウ医師を、医療過誤、過失、さらに詐欺で提訴している。
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(文/Sirabee 編集部・原田パラン)