人類の夢「絶対セキが出ない」マスクが爆誕 発想が天才的すぎる…
絶対に「セキが出ない」マスクが爆誕。なぜか、理系から興奮の声が続出しているようで…。
■マスク作成の経緯が最高すぎる
計算不能な間違った数式を印刷することで「セキが出ない」というおまじないをかけたmathク pic.twitter.com/fDUzN2kbT0
— CHARTMAN (@CHARTMANq) November 24, 2021
マスクに関する取材だけでなく、数式の解説をも笑顔で快諾してくれたレオンさんは、現役の東京大学大学院生。6年ほど前から「関数アーティスト」として関数を用いたイラストなどを多数投稿しており、今回のマスク作成も、自身のアーティスト活動の一環なのだとか。
「コロナ禍でマスクが必須アイテムとなっている中、アーティストの方々がデザイン性の高いマスク作品を公開しているのを多数お見かけし、自分も数学に関連したマスクを作りたいと感じたことが、今回のマスクを作成した経緯となります」と、振り返ってくれた。
「積」と「咳」を引っ掛けたマスクにすることは比較的早く閃いたのだが、「分かる人が見たら思わずニヤリとしてしまうレベル」になるよう、問題の難度を決めることに時間をかけたというから微笑ましい。
なおマスクに書かれた数式は「行列」と呼ばれるもので、レオンさん曰く「数学専攻でなくとも、理系の学部に進学したのであれば、大学一年生時に学ぶ分野」だそうだ。
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■その「行列」とやらは何なのか…?
「行」という横に並んだ一筋と、「列」という縦に並んだ一筋の組み合わせで成り立っているのが行列。
今回のマスクに登場した数式は一見すると[]に囲まれた12と34の掛け算のように見えるため、つい12×34=408というパワー系解答を導き出したくなってしまうが、それぞれの数字は1と2、3と4で独立しており、1つの行と2つの列によって構成された1×2型の行列の掛け算となっているのだ。
なお、行列の掛け算を行なう際は「片方の行列の行と、もう片方の列の個数が同じでなければならない」というルールが存在する。そのため今回のような「1×2型の行列」同士の掛け算は不可能となり、答えは「積なし」となるのだ。
Zoom取材に当たり、レオンさんは「行列の積が計算可能となる大事な条件はmが一致することです」と、ホワイトボードの図式を指差しながら力説してくれた。願わくば、学生時代にこんな先生と出逢いたかった…。
3時間に及ぶ試行錯誤の末,たった1つの数式で3Dの「ポン・デ・リング」を表示することに成功.(2Dのもあるよ) pic.twitter.com/r23phIA4hp
— CHARTMAN (@CHARTMANq) December 27, 2017
そんなレオンさんはこれまでにも「数学」に関する個性豊かな作品を多数発表しており、2017年には「たった一つの数式で3Dのポン・デ・リングを表示する」という、壮大さと身近さが同居した発表で一躍時の人に。
ツイッターだけでなくYouTubeでもこうしたユニークな作品をアップしているので、気になる人はぜひチェックしてみてほしい。
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(取材・文/Sirabee 編集部・秋山 はじめ)