吉川晃司、『バナナサンドSP』出演 サンドウィッチマンと悲願の初コントを披露
今年で4年目に突入する『バナナサンド』。25日夜7時からの2時間スペシャルでは、ゲストに吉川晃司を迎える。
■とにかく笑っていただきたい
吉川、サンドウィッチマンよりコメントが届いている。
吉川:僕のなかでは東日本大震災への思いが非常に強いです。サンドウィッチマンさんと「今度、漫才を一緒にやりましょう」なんて話をして、その後、震災が起きて、10年以上の年月が流れていますが、この仙台という地で彼らのお笑いに参加したいという思いが長くあったものですから、今は「やっと実現できたな」という気持ちです。
サンドウィッチマンさんの作品はほとんど見ています。やはり稀有な才能じゃないですか、彼らは。うまいな、おもしろいなって純粋に思える。これまでは客観的に見ていたのですが、自分が参加することになって見方が変わりましたよね。
具体的に学んだ部分はたくさんありますが、大きなところでいくとリズム感。急にテンポを上げたり、伸ばしたりする。スピード感のなかでボケながらツッコむ。それが絶妙なタイミングでくる。肌で感じて伝わりました。
これは音楽にも共通するところがあって、エンターテインメントすべてに共通点が多くあると思うんです。その共通点を自分なりに解釈しながら、発見して練習して彼らに合わせてもらいました。ミュージシャンや俳優のプライドをこの舞台に持ち込んでも仕方がない。
素人がプロの胸を借りるスタンスで稽古から本番までの月日を過ごしました。そして、今日の本番を終えて、コントに対しては「何とかなった…」という最低限の安心感があります。
―――コントのなかで自分のココを見てほしいというポイントは?
吉川:そういうのは特に無くて、とにかく笑っていただきたい。東北の方々に少しでも笑っていただけることができれば、それは自分にとってうれしいこと。震災のときに己の無力さを痛感して、エンターテイナーなんてあのなかでは何もできないという事を嫌というほど思い知って。
だから、今はとにかく笑顔を皆さんに届けたい。そして、今のコロナ禍でほとんどの人が圧迫されている。そんななかで少しでもこのコントを見て笑ってもらえて、少しでもこの国が明るくなる手助けが出来たらうれしいんですよ。
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■吉川さんのプロ意識がすごかった
サンドウィッチマン・伊達みきお:吉川晃司さんがコントをやるということだけでも驚きなのに、吉川さんの理想はただやるだけではなく、きちんと笑わせたいと思われていることがすごいです。
吉川さんは今回、初めてのコントだったと思うのですが、稽古から芝居中の「間」や「目線」など、コントに対しての本格的な部分を気にされていて、分からないところは純粋に僕らに聞いてくださって、「笑わせたい」という気持ちがすごく伝わりました。
そのプロ意識はすごかったですね。あと、本番前に吉川さんのライブ映像を見てしまって、そしたらさらにリスペクト度が上がってしまい…。自然と敬語ツッコミになってしまいました(笑)。
サンドウィッチマン・富澤たけし:本番当日のリハーサルの時、相方の様子がおかしいなと思っていたら、やはり(吉川さんのライブ映像を)見ていましたか…。僕も見たのですが、その後に神奈月さん&原口あきまささんのものまねを見たので、フラットに戻せました(笑)。
最初に、吉川さんがコントの「間」のことを聞いてこられたことがとても印象深かったです。これまでの経験上、初めてコントをされる方は、声の大きさとかそういった表面的な部分を気にするものなのですが、吉川さんは内面を見ている方なんだなと。驚きました。
コント中にアドリブも入れてこられて…。相当な準備がないとビビッてできないですよ…。すごいなあ…。
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(文/Sirabee 編集部・ホンマみつる)