同性のフンボルトペンギンカップルが養親になり子育て 絶滅危機を救う光に
個体数の減少が危惧されるフンボルトペンギンを救えるかもしれない、同性カップルの成功が話題を集めた。
オス同士のペンギンカップルが、卵をうまく温めることのできない他のカップルに代わり、孵化まで温め続けた。そうして生まれた後も仲睦まじく子育てをしていることで、注目を集めている。『Dailymail UK』など海外メディアが報じている。
■同性のペンギンカップル
アメリカ・ニューヨークにあるロザモンド・ギフォード動物園で飼育されているフンボルトペンギンのエルマーとリマは、オス同士のカップルだ。
2羽は、前回の繁殖期に互いをパートナーとして選び、秋にはともに巣作りをした。そしてその巣を、他の侵入者たちから守る動きを見せたのだという。
そこで動物園は、この2羽が子育てをできるかどうかを検証するため、偽卵を巣に置いてみることにしたそうだ。
関連記事:大みそかと新年をまたぎ誕生した双子が話題 担当医も「長いキャリアで初めて」
■仲睦まじく偽卵を温める2羽
すべてのペンギンが卵を温める姿勢を見せるわけではなく、横に置いておくだけだったり、温める権利をめぐってパートナーと争ってしまうこともあるのだという。
しかし、エルマーとリマは仲良く順番に卵を温めた。動物園のディレクターであるテッド・フォックス氏は、「卵のケアにおいてすべての側面でエルマーとリマは模範的な動きを見せてくれました」と語った。
そこで、過去にうっかり自分の卵を割ってしまった経験があるペンギンの卵を、エルマーとリマが温め続けてきた偽卵と交換してみたのだそうだ。