地震影響で電力需給が悪化 「今夏クーラーつけられない?」の真偽を電力会社に聞いた
来年冬の電力需給が厳しい見通しであることが判明。ただ、「夏のほうが心配」の声も…。
■夏場の心配をする声が
冬が厳しい見通しであるという発表に対して、ネット上では「夏場はクーラーつけないと厳しいから夏のほうが心配…」「4月が過ぎたらあっという間に暑い日がくるのでは?」「節電で夏にエアコン使えなくなったらいやだな」など、夏の電力を心配する声があがっている。
たしかに、夏場はクーラーがないと眠れないほどの暑さに見舞われたり、子供が夏休みで家にいるため、長時間冷房をつけるイメージがある。近年テレワーク実施率が増えたことも影響しているだろう。
また、冬場は服を重ね着するなどして対策もできるが、暑さに関してはどうしても電力に頼らざるを得ないのが今の日本の実情だ。
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■東京電力に問い合わせると…
夏場の電力需給は問題ないのだろうか。東京電力パワーグリッド広報に聞いた。
「すでに経済産業省の資源エネルギー庁が『夏場は安定供給に必要な3%を確保できる』という見解を出しています。そもそも、需給関係というのは、現状の供給力を積み上げ、足りない分があれば手配して調整しています。そのため、よく夏場の電力供給が基準を満たしていないと報道されることもありますが、そうした状況でも調整して満たせるようにします。現段階では、夏場に節電をお願いする予定はないので、心配ないと思います」(東京電力パワーグリッド広報)。
夏にクーラーが使えなくなる心配はないようだ。ただ、冬場に厳しい見通しが予想されているため、ひとりひとりが無駄な電気を使わないよう意識を持って行動しなければならない。
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(取材・文/Sirabee 編集部・斎藤聡人)