冷めきったフライドチキン 「外カリッ」「中ふっくら」化する裏ワザに声を失った
冷えたポテトやナゲットはフライパンで温めると大復活する。ならばフライドチキンはどうなのだろう。記者の闘いが始まった。
■トースターではクリスピーさに磨き
続いてはオーブントースター。チキンをアルミホイルでくるみ、180℃ほどの温度で6分温める。
電子レンジに比べると時間はかかるが、同時に複数個をムラなく温めることができるのは大きい。温め終わりホイルを開くと、外はカリカリ。
そう、これこれ…! これが店で味わう食感にだいぶ近い。スパイスが染み込んだ表面部分がより一層香ばしく感じる。これが正解かな。
しかし、問題点も。肉が分厚いせいか中心は「熱い」というより「やや温い」という印象。オーブントースターの中では、肉中心部の温め具合が判断しづらく、百発百中で適正加熱される電子レンジに比べるとコツが必要になりそう。いや、記者の熟練度が低かったか…。
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■やっぱフライパンだな!
これでこの記事は終わりなのだが、やっぱりマックのフライ系で大活躍した伝家の宝刀「フライパンで温める」をここでも試すことに。マック系はこのフライパン加熱(炒める)で劇的にウマさが増したからだ。
抑えておきたいのは、フライドチキンはポテトやナゲットと比べると中身の厚さが違うということだ。つまり表面だけ焦げて、中身に火が達しないケースがあり、普通に焼いたらなんとも不味いチキンに姿を変え大失敗した。
そのため2回目はまずはフライパンにキッチンシートを敷き、そこにチキンを置いて加熱。火は超弱火だ。邪念を捨てて明鏡止水、時間をかけて温めていく。
7分ほど経ったらその後キッチンシートをはずし、日本酒を少し垂らしたら蓋して蒸し焼きに。1分ほど温めたら蓋をはずし、表面がカリッとするまで加熱する。
ここまでかかった時間は約11分。カメラやスマホは油でベトベトになり、もうなんでこんな手間暇かけているのと自分を突っ込みたくなるレベルだが、1回目の失敗を繰り返したくない。
そんな苦労の末、焼き上がったチキンにかぶりつく。
表面はベビースターラーメンのごときカリッカリなハードな口触りで、超香ばしい。油も適度に落ち、中身もしっかり温まっておりいい感じだ。電子レンジのふっくらさ、オーブントースターのクリスピーさがそれぞれ出ていると表現したほうが妥当かもしれない。これは素敵な発見だった。
しかし、レンチン1分で終わる楽さに比べるとだいぶ労力を使う。少々玄人向けの裏ワザとも言えそうだ。
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(取材・文/Sirabee 編集部・キモカメコ 佐藤)