てんやの新メニュー「初夏天丼」食べてみた かつおの天ぷらより”衝撃的なもの”
天丼てんや初のかつおの天ぷらが乗った「初夏天丼」が登場。食べてみると、衝撃が走って…。
■ボリューム満点の天ぷら
待つこと数分、注文の品が運ばれてきた。目を引いたのが、丼からはみ出した巨大な天ぷらだ。なんだこれ…。
そのボリューム感に衝撃を受けた。だが、色的にかつおの天ぷらではない。ひとまず、謎の品は後回しにして、かつおのたたき天ぷらを食べる。
てんやで、というより人生初のかつおの天ぷらだ。…うまい。肉厚のかつおは下味がついているのか、独特のコクがあり、てんやのタレともよく合う。
食感としては、魚というよりかしわ天に近い感じがした。かつおが天ぷらとしてもイケることに驚く。
かつおを頬張りつつ、生姜の天ぷらも食す。こちらはピリッとしていて、かつおとの相性は抜群だ。よく考えたら、かつおのたたきの薬味には生姜が添えられているから、形が変わってもこのコンビは健在なのだろう。
箸休めに、梅の天ぷら。揚げた梅干しを食べるのも初めてかもしれない。さくさくの衣を噛むと、口の中に酸味が広がる。思ったより酸っぱかったが、ご飯が進み、口の中が一度リフレッシュされていい。
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■かき揚げが絶品
最後に、気になっていたどでかい天ぷらに箸を伸ばす。…正体はストレートにあさり入りのビッグなかき揚げだった。他の食材がユニークだったせいでこれは逆に盲点、いや安定の味だ。
箸で持って改めて感じるその重量感に圧倒されつつも、口に運ぶ。中にはあさりがたっぷり入っていて、生姜の辛味がアクセントになる。かなり大きいが、三つ葉も入っていて、後味はどこか爽やかで箸が止まらない。
実は、記者はかき揚げに対して少々苦手意識があった。おいしいのだが、途中で飽きてしまうのだ。だが、このかき揚げは違った。最後まで夢中で食べることができた。それはこの食感、香り重視のフレッシュなタネをまとめて揚げているからであろう。
かつおのたたきの天ぷらにも驚いたが、個人的にはあさりと生姜のかき揚げのウマさとボリュームに衝撃を受けた。この丼が食べられるのは、6月15日まで。メニュー名どおり初夏限定なのが惜しい…。
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(取材・文/Sirabee 編集部・斎藤聡人)