『午前0時の森』に期待できる理由 昨今のバラエティ番組へのアンチテーゼ
ひな壇やVTRという昨今のバラエティに、真正面から対抗する生放送2ショットトーク番組に光明か。
■タモリ・さんまに遡る
そもそも、生放送で基本的に2ショットトークを繰り広げようという『午前0時の森』の発想は、お笑いやバラエティ番組を愛する意欲といえるだろう。
生放送で2ショットトークといえば、代表的なのが『笑っていいとも!』(フジテレビ系)の『タモリ・さんまの日本一の最低男』などのタイトルで行われていたタモリと明石家さんまのコーナー。これこそ、お笑いやバラエティ番組の原点であり代表といえるコーナーだろう。
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■主流のひな壇番組とVTR番組
近年は、『アメトーーク!』(テレビ朝日系)のような、トークに芸人が次々に口を挟みながら、騒がしく盛り上げるひな壇番組が芸人番組の主流。
制作スタッフにもお笑い事務所にとっても、ひな壇番組は、非常に都合がいい番組だろう。一方で、タレント個人の能力に委ねられる番組が少なくなっており、じつは、松本人志も上沼恵美子も多人数番組やひな壇番組には批判的である。
ひな壇番組以上に主流なのが、タレントがVTRを観てからコメントするだけの番組で、タレントの個性はいっそうに必要とされない。