『午前0時の森』に期待できる理由 昨今のバラエティ番組へのアンチテーゼ
ひな壇やVTRという昨今のバラエティに、真正面から対抗する生放送2ショットトーク番組に光明か。
■『キョコロヒー』の成功
実際上は、「タモリとさんまの生放送2ショットトークを見習うべし」といったところでうまくいくものではないだろう。そこで、2ショットトーク番組の新たな希望を示したのが、日向坂46の齊藤京子とヒコロヒーによる『キョコロヒー』(テレビ朝日系)だった。
アイドルと当初は無名の若手芸人という組み合わせで成功させたのは、制作スタッフ冥利に尽きるものだろう。『キョコロヒー』もVTRの比率が上がってはいるが、基本的には2ショットトークの番組といえる。
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■テレビ朝日から日本テレビへ
『キョコロヒー』に続けと、乃木坂46の齋藤飛鳥と浜田雅功の息子であるベーシストのハマ・オカモトの組み合わせによる『ハマスカ放送部』(テレビ朝日系)も話題。
そこで、VTRも一切使わずに、生放送で基本的には2ショットトークを繰り広げようという意欲的な番組が、『午前0時の森』なのだ。
■『午前0時の森』への期待
火曜日は、自局アナウンサーの水卜アナを大抜擢し、『犬も食わない』(日本テレビ系)でも、タッグを組んでいたオードリー・若林とのペアとなる。3日火曜の放送では、ゲストを呼ばないという実験も、じつはやり遂げていた。
しかし、想定外の「疑似生」放送が手痛い村上・ひとりコンビも、ひとりの欠席というアクシデントとともに、新たなリズムが生まれつつある。タレントやお笑い・バラエティ番組に愛のある挑戦をできている『午前0時の森』は、期待のできる番組だといえるだろう。
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(文/メディア評論家・宮室 信洋)