小3の我が子の宿題に「大量のゼロ」が出現 親もビックリな謎設問と思いきや…

小学校の宿題の内容を見た父親が、思わず驚き…。その内容に共感の声が多数寄せられているのだ。

2022/05/12 04:45



■「0のかけ算」にはまだ続きがあった…

今回「0のかけ算」が注目を集める要因となったのは、やはり「全く同じ答えを何度も反復する」という点に尽きるだろう。

新くりかえし計算ドリル

しかし、担当編集者からは「0を『かける数』や『かけられる数』とする計算は『7×2』(クッキーが7個入った袋が2つある)といった計算と比べて、具体的な場面をイメージすることが難しいです」「ですが立式が『数字を使った場面や状況の説明』と考えると、『2点が0回だった(1回もない)』『0点が5回あった』といった事象も『2×0』『0×5』と式に表すことができるため、該当ページではそうした考え方を身につけることを求められています」と、設問に対する明確な意図が語られたのだ。

新くりかえし計算ドリル

また「0にどんな数字をかけても0になる」ということは確かに常識だが、それはあくまで「0の性質を知っている」ことが大前提であり、こちらの計算ドリルは児童向けの教材であることを忘れてはならない。

担当者は「該当ページでは数多くの計算に取り組んで頂くことで、児童の皆さんには0を『かける数』や『かけられる数』とするという考え方そのものに慣れて頂くとともに『どんな数に0をかけても答えは0』『0にどんな数をかけても答えは0』ということを明確に覚えて頂きたく、このような問題数の設定としております」ともコメントしており、改めて「反復学習」の大切さが感じられる。

新くりかえし計算ドリル

小学3年生では「203×3」といった具合に、一や十の位に0を含む計算などを学習するため、その際につまずかないよう、0のかけ算を体に染み込ませておくことは我われが考えている以上に重要なのだ。


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■他の数字より「抽象的」なのが0

なお、件の教材がツイッター上で大きな話題となったことに関し、明治図書からは「0を足したり引いたり、0をかけたり割ったりという計算は他の数字の計算と違い、ともすれば抽象的で理解しづらいと感じられがちです」「ただ今回のかけ算のように0を使った計算も他の数字と同様に考えられると納得できることで、その後の算数や数学の理解もスムーズに進みますので、ぜひ当社のドリルが学習のお役に立てば嬉しく思います」というコメントも。

新くりかえし計算ドリル

ちなみに同社ではドリルを購入した児童に、一人ひとりの理解や意欲に合わせて学習を進められる無料のデジタル教材「計算の達人」を提供しており、2021年度には1,000校を超える学校で利用された実績があるという。

我が子の学習教材の内容に素朴な疑問を感じた際、その背景やねらいについて考えてみると、子供時代には思いもよらなかった新たな発見があるかもしれない。

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(取材・文/Sirabee 編集部・秋山 はじめ

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